「小説」 一覧

小説というカタチから影響を受けた記事

【マルキ・ド・サド】「美徳の不幸」澁澤龍彦訳・新サド選集4より〜感想と紹介

2019/05/13  

新サド選集 マルキ・ド・サドの澁澤龍彦訳「美徳の不幸」は人気で数多く出版されている。ここにあるのは桃源社から出た昭和40年11月20日初刷”新サド選集4”定価450円である。「サド公爵夫人」で知られる ...

【マルキ・ド・サド】「新ジュスティーヌ」澁澤龍彦訳〜紹介と感想

2019/04/24  

河出文庫版「新ジュスティーヌ」は手軽にサドの世界に足を踏み込む格好の入門書である。サド侯爵の小説は長ったらしいものが多いし、お決まりの道徳論説や無神論哲学が何度も繰り返されるため、一般の読者は何も無理 ...

マルキ・ド・サド【ソドム120日】青土社・佐藤晴夫訳〜レビュー・感想

2019/04/04  

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの『イギリス人』一般普及向けガリマール版の序文から、まず以下を抜粋する(澁澤龍彦訳); 「私は、彼らがたまには彼らの地獄の安全弁を吹っ飛ばしてしまったほうがいいと ...

マンディアルグ【海の百合】品田一良訳〜内容と感想

2019/03/24  

この長編作品が生まれるまでには、作者の”海の百合”と呼ばれる花との現実の出会いがあった。その出来事は同名の小評論「海の百合」に書かれている。 この花は学名”パンクラス”と呼ばれる;力強く、香り高く、美 ...

【マルキ・ド・サド】「ソドム120日」あるいは淫蕩学校〜その登場人物たち

2019/03/17  

「ソドム120日」の饗宴舞台のシリング城には40人の人物が入場するが、彼等全部を紹介するのは骨が折れるため、中でも最も際立った最も気違い染みた想像力の産物としか思われないキャラクターのみ、ここでレビュ ...

【マルキ・ド・サド】「ソドム120日」澁澤龍彦訳・河出文庫版紹介

2019/03/17  

河出文庫の「ソドム120日」は”序章”部分の完訳で、全体の6分の1ほどで100ページもないがかなり濃い内容。各登場人物とこれから繰り広げられる乱痴気騒ぎの舞台装置が入念に描写されるからだ。 マンディア ...

【マルキ・ド・サド】「悪徳の栄え」澁澤龍彦訳・河出文庫版レビュー

2019/03/14  

河出書房より刊行されている澁澤龍彦訳の「悪徳の栄え」上・下巻は小説全体の3分の1だけれども量的には充分。 サドの悪の哲学とはいえ同じことを繰り返し主張していることが多いにも関わらず、この”ジュリエット ...

【マンディアルグ】「ダイヤモンド」レビュー〜『燠火』収録の傑作短編小説

2019/02/19  

あらすじ 獅子(リヨン)通りの山手の古屋敷で何百年来宝石商を営むモーゼ氏に、新しいダイヤが届いた。鑑定役を引き受けるのは娘のサラ。ダイヤの冷気と熱気(輝き)を判定するのは、処女にこそ一番向いているから ...

【マンディアルグ】短編集『みだらな扉』より「ネズミッ子」レビュー

2019/02/08  

品田一良氏訳によれば『みだらな扉』だが、直訳では『放埓な扉』であるらしい。いやらしい想像をしてしまいがちな題名のこの短編集は、マンディアルグ作品の中でも後期に分類されるかもしれない。 (前期を難解な前 ...

【マンディアルグ】「大理石」 Ⅳ. 証人のささやかな錬金夢〜註釈(2)

2018/11/26  

第7の夢 第7の夢は少し長い。すなわち別れた恋人のカリタがラブホテルのような部屋に登場する。恋人同士のように寄り添って大きな鏡の前に立つと、二人の姿は誠に微笑ましく”絵葉書的”だった。しかし鏡の周囲に ...

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