2019-02

疑似学術地帯

『スッタニパータ』に見るブッダの理法と無明の構造

『スッタニパータ』における理法と輪廻の認識構造 ― 原始仏典に見る釈迦の思想原始仏典としての位置づけ『スッタニパータ』(Sutta-Nipāta)は、パーリ語経典『小部』(Khuddaka Nikāya)に収められた初期仏典のひとつである。...
評論詐欺

サド『閨房哲学』レビュー|欲望・反道徳・思想の対話劇

【サド『閨房哲学』レビュー】禁忌の寝室で展開される反道徳的対話と思索はじめに:異端の哲学書か、過激な小説か?『閨房哲学』(Philosophie dans le boudoir)は、マルキ・ド・サドによる一種の“反道徳的啓蒙書”である。形式...
思考の化石

学歴とは何か|高卒から見たリアルと“金”のための勉強論

【学歴】あるいは金のための勉強——“高卒”から見た現実と幻影「金がなければ人間生きていけない」。そう考えているだろうか? その通りだ。これは、学歴についての一つのエッセーである。就職という現実日本において「学歴」といえば、まず思い浮かぶのは...
小説の闘牛場

【マンディアルグ】短編「ネズミッ子」感想・考察|幾何学的な死と生の寓話

【マンディアルグ】短編集『みだらな扉』より「ネズミッ子」レビュー品田一良訳『みだらな扉』は、原題を直訳すれば「放埓な扉」。いかにもマンディアルグらしい官能と不穏を感じさせるタイトルだ。本稿ではその中でも特異な一篇「ネズミッ子」を取り上げる。...