哲学 『易経』とは何か?占いを超えた陰陽の思想と未来を読む知恵|哲学としての周易入門 『易経』とは何か?──占いを超えた古代の哲学書概要『易経』──その名は知っていても、長らく手の出ない書であった。なぜなら「占い=迷信」というイメージが強く、かつてキリスト教の神に心酔していた筆者にとっては、最も忌避すべき異端の書と思われてい... 2025.04.25 哲学
哲学 【形而上学】地獄はあるのかどうか、精神および魂の不死〜ルクレーティウスに寄せて 物質と精神のあいだで地元の図書館から借りてきたルクレーティウスの『物の本質について』を読んでいる。著者は、精神や魂は死とともに消滅すると主張する──その一節に出くわしたとき、一度は本を閉じた。しかし、いや待てよと思い直し、読み進めているとこ... 2025.04.25 哲学評論
哲学 【バフォメットとは何か?】悪魔と山羊の象徴・角の意味を読み解く 【悪魔と山羊】バフォメットの角はなぜ象徴なのか?中世ヨーロッパの魔女裁判、あるいは近代オカルティズム、あるいはブラックメタルのCDジャケット──そこに必ずといっていいほど現れるのが、山羊の頭をもった謎めいた存在、「バフォメット」である。この... 2025.04.25 哲学評論
哲学 「生命の樹」と性欲の哲学──ミルトンとブレイクから読む禁断の知 ミルトン【失楽園】「善悪の知識の樹」について〜情欲の発端となる想像(イマージュ)「生命の樹」『創世記』によれば、楽園エデンの園の中央には「生命の樹」があり、そのすぐ隣には「善悪の知識の樹」があったという。神はアダムに向かって、「この樹の実だ... 2025.04.25 エッセー哲学
エッセー 作文「雪だるま」と先生のぬくもり──昭和の記憶から 母の死そして、婆ちゃん・爺ちゃんと私の母は二歳のとき事故であっという間に亡くなってしまった。だから賢明な努力をして母のことを思い出す。それからは婆ちゃんが母親代わりになり、爺ちゃんと三人で四畳半で寝起きする生活がスタートした。なんで今日から... 2025.04.25 エッセー
小説 【マンディアルグ短編】「ポムレー路地」レビュー|怪物と幻想が蠢く異形の回廊 【マンディアルグ】「ポムレー路地」(Le passage Pommeraye)解説・感想・紹介まず実際の“ポムレー路地”の写真を見ていただこう。ネット上から拾ってきた画像だが、雰囲気はよく伝わるはずだ。日本人にとってはあまり馴染みのない“路... 2025.04.25 小説
評論 【ファインマン物理学】岩波書店レビュー〜物理音痴の人でもきっと楽しめる教科書 全5巻を読むまでの道物理学者リチャード・ファインマンの名前を、私が初めて知ったのはアランナ・ミッチェルの『地磁気の逆転』(邦訳)を読んだときだった。高校の数学すらまともに習得していない私にとって、物理学の世界は本来縁遠いもの。しかしファイン... 2025.04.24 評論
エッセー 【COVID-19】緊急事態“解除”の幻想──バラムの驢馬と現代人の視力 ※本記事についてこれは2020年、日本で“緊急事態宣言”が解除された日、筆者が書き留めた記録です。あれから世界は変わったように見える。しかし本当に何かが変わったのか?むしろ今こそ、旧約聖書の驢馬が見ていた「見えない危機」に、もう一度耳を傾け... 2025.04.24 エッセーパンデミック
日常 安倍首相辞任の日に記した私的随想録|震災、引きこもり、聖霊、そして再生の記憶 【随想録】あの頃、安倍首相が辞任した日のこと※この記事は2020年、安倍晋三元首相が健康上の理由で辞任した当時に書かれたものであり、当時の空気感と筆者の私的な記憶を交えて構成されたエッセイです。民主党政権の記憶安倍首相の辞任は、ただ一人の政... 2025.04.24 エッセー日常
日常 悪霊と重力──HEP FIVE転落事故をめぐる思索 はじめに2020年10月、大阪・梅田の商業施設「HEP FIVE」の屋上から、17歳の男子高校生が転落し、下を歩いていた19歳の女子大学生が巻き添えになって亡くなるという痛ましい事故が起きた。この出来事を報じた記事を読んだとき、私は物理学と... 2025.04.24 エッセー日常