疑似学術地帯 ハギア・ソフィアの学術調査報告から見える宗教的変遷と建築的偉業【筑波大学調査団2001年報告レビュー】 報告集の背景と概要ハギア・ソフィア学術調査団(筑波大学を中心とする日本チーム)は1990年から現地調査を開始し、文部省科研費の助成を受けて継続的に建築調査を行ってきましたjstage.jst.go.jp。2001年3月20日の成果報告会に合... 2020.07.25 疑似学術地帯
詩煩悩 【時計と騒音】秒針の音がもたらすマスキング効果──聴覚過敏と静寂の心理音響学 【時計と騒音】秒針の機械音によるマスキング効果──聴覚過敏と詩的感受性の狭間で1. 詩と時計──ボードレールの恐怖からボードレール『悪の華』に収録された詩「時計」では、擬人化された秒針が不気味な声で語りかける。過去を悔いる者への警句として、... 2020.07.22 詩煩悩
小説の闘牛場 夏目漱石『夢十夜』感想レビュー|幻想と情念が交錯する短編の傑作 【夏目漱石】『夢十夜』読書感想レビュー|漱石を読むなら、まずはこれ!※使用テキストは、新潮文庫『文鳥・夢十夜』(昭和51年発行/平成14年改版)。出版社によれば「漱石珠玉の小品全七編」を収めた一冊です。国語の授業の“漱石”ではなく夏目漱石と... 2020.07.16 小説の闘牛場
疑似学術地帯 【ニコラ・テスラ『秘密の告白』】天才発明家の思想と孤独──告白体で綴る未来の預言 【ニコラ・テスラ『秘密の告白』】成甲書房刊|天才発明家の思索を告白体から読むテスラと現代の連想:電気自動車と宇宙開発現代において「テスラ」と言えば、まず電気自動車のブランドや、イーロン・マスクの名が思い浮かぶ。筆者がその存在を知ったのは比較... 2020.07.14 疑似学術地帯
哲学的偏見 【ルクレーティウス『物の本質について』】岩波文庫|詩と哲学の交差点に立つ古典 【ルクレーティウス『物の本質について』】岩波文庫|詩と哲学の交差点に立つ古典ルネサンスに蘇った哲学的詩本書『物の本質について』は、古代ローマの詩人ルクレーティウスがエピクロス哲学を詩の形式で綴った代表作である。かつて若年期に読んだ際は印象が... 2020.07.10 哲学的偏見
評論詐欺 映画レビュー|『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実』──パンデミック時代に蘇る言霊 まず最初に断っておく。本レビューを読む前に筆者がどの程度、三島由紀夫とその作品を読み込んできたか、その片鱗を下記リンクでご確認いただきたい。読むに値するか否かの判断材料になろう。【三島由紀夫レビューまとめ】代表作・思想・関連文献を網羅した総... 2020.07.08 評論詐欺