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【夢野久作】『ドグラ・マグラ』感想・紹介〜注意:酷評です

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概要

図書館で借りたちくま文庫、640ページの『ドグラ・マグラ』を570ページまで読んで最後に限界が来て読み流した理由は、この小説が糞だからに他ならない。終えてから私はもう2度とこのようなつまらない本で時間と体力を無駄にすることのないよう、天に祈った。

夜クワッと鳴き声をあげるゴイサギの名前の由来を辿るうちに、私は菅原道真に強い関心を持つようになった。この人に関する魅力的な入り口になる書籍を漁っていたら、福岡出身の精神医学者、王丸勇氏の『菅原道真』を見つけ購入、この人のwikiに『ドグラ・マグラ』の記載があったのだった。

文章

夢野久作の名前は本屋でよく見ていたがその読みすら今まで知らなかった。ゆめのひささくだと思っていた。さて私も歳をとって大分考え方が柔らかくなって、刃物でぶった切るように若い頃のようには愚劣を愚劣と一刀両断しなくなった。夏目漱石にハマっているのもそういう理由なのだ。

ところがこの小説はひどすぎた。最初の1ページ目から幼稚臭さを感じたがその予感は的中した。一体誰を持って”日本三大奇書”などといった触れ込みを付与したのか知らない。いやぁ、本当に参った。こんな糞くだらない中学生の落書きは勘弁してほしい。

後悔

途中何度もくだらなさに挫折しそうになりながらも何とか570ページまで3日かけて読んだのはあっぱれだ。だが流石にもうこれ以上こんな駄作に労力を費やす気になれず、ラストは読み流した。もうどうでもいいやという感じである。

あらすじは意味不明だがそれを解読したいとも思わない。時間の無駄だからだ。この本を例えるなら、中年独身ワンルーム一人暮らしのサラリーマンが週1日しかない休日に安酒を昼間から煽り(過去の私のことだ)、ボーッとした頭で夕方から書き始める、そんなような文体だ。

二郎系ラーメンを歌う看板を見て店に入り失望するようなものだ。何もかもが大げさだ。気狂いだの、狂気だの、奇書だのと触れ込みはあっても、全然気狂いでも何でもない。この100倍も狂ってる本なんかザラにあるし、私はそういう本を何冊も知っている。

文章はどちらかというと坂口安吾を思わせる。締まりがなく信念を持たない文章である。坂口安吾もちくま文庫で出ているが、こちらも最初は面白かったがすぐうんざりして離れた。

まとめ

少し学のあるような部分もあるが駄目である。こればかしの学をひけらかすのに付き合うくらいなら芥川の短編を読んでいる方がましだし、夏目漱石の小品の方がはるかに優れている。

ところどころにふざけた論文のような物が挿入されている。意味不明というか意味無しの作文、紙とインクの無駄使いという奴を、今回はよくよく思い知らされた。世の中にはそのような作品が海のように溢れているが、普段そういう領域には近づかない私であったが、失敗してしまった。

酷評したがこれでも抑えている。内心もっと不快なのだ。日本文学は戦前の古いものなら良いだろうというのではないことが分かった。これからは気を付けよう!

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