「小説」 一覧

【ポリフィルス狂恋夢】覚書〜洋書レビュー再読(2回目)

2020/10/03  

テキスト 前回同様アマゾンで安く買ったThames and Hudsonの英語版。何分分厚くかつ内容がたとえ邦訳でもわからないような中身であるゆえ、1回目はかなり乱雑に読み切った。いや読んだというより ...

【夏目漱石】短編「ケーベル先生」紹介・感想〜徒然なる夕暮れの静かな語らい

2020/09/16  

ケーベル先生 わずか10ページ程の作品だがとても感動したのでレビューを。 安倍君というのは同級生か友達だろうか、漱石らしい主人公は二人でケーベル先生の書斎を訪れるのだが、前に来たのがいつだったか思い出 ...

【夏目漱石】夏目漱石論〜先入観を捨てて見てみると、どんな人か

2020/09/11  

先生 夏目漱石は”作家”先生である。教科書には載ってるし千円札にもなっている。基本的にお札になるひとは立派な人、偉い人である。そう皆さん思い込んでいないだろうか? この私もそうだった。「偉い偉いと言わ ...

【エドガー・アラン・ポー】短編傑作選〜ランキング付き

2020/09/11  

作家エドガー・アラン・ポーの短編は筆者20才の頃から親しんでいて当ブログでも多数記事を書いている。今回はその大好きなポーに対するトリビュートというか、個人的なランキングを付けたいと思った。 無論どれが ...

【エドガー・アラン・ポー】「催眠術の啓示」感想・レビュー〜隠れた名作、哲学的作品

2020/07/20  

ボードレールもその文学批評で、「ユリイカ」とともに力を込めて推すポーの哲学的短編「催眠術の啓示」について、思うところを書く。 科学 登場人物は二人で、一方の患者に一方が催眠術の治療を施す対話形式である ...

【夏目漱石】「夢十夜」読書感想レビュー〜漱石読むならこれに決定

2020/07/16  

*底本は出版社曰く”漱石珠玉の小品全七編” 新潮文庫『文鳥・夢十夜』(昭和51年発行、平成14年改版)です。 国語 夏目漱石、学校で習う国語の教科書、お札の顔、学生でも日本人なら知らない人はまずいない ...

【閉ざされた城の中で語るイギリス人】マンディアルグ作品から考察する精神的な「閉鎖」についての論考

2020/04/11  

題名 「閉ざされた城の中で語るイギリス人」はマンディアルグのポルノグラフィック小説であるが、発表当初の題名は単に「イギリス人」、さらに下書きの段階では主人公の名をとった「モンキュ」だった、と作者はガリ ...

【マンディアルグ】名作短編「燠火」紹介・レビュー〜夢の中の夢を見ている気分

2020/03/10  

暖炉という暖房方法がモダンでなくなってしまい、「燠火」なるタイトルにどことないノスタルジックな味を感じる。傑作短編集『燠火』の冒頭作品「燠火」の紹介。 あらすじ フロリーヌは暗闇を上昇する螺旋階段を登 ...

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ『大理石』註解:(1)

2020/02/25  

フランス語原文と澁澤龍彦訳両方を用いて、『大理石』を可能な限り註解する。 GS マンディアルグというひとは、極めて慎み深い師父である。ゆえに小説と呼ばれる形で遺された『大理石』という本の書き出しは「白 ...

【愛の化身】ワレリアン・ボロズウィックのソフトコア・ポルノ映画原作について

2020/01/26  

監督 ポーランドの映画監督であるワレリアン・ボロズウィック(最近だと「エマニュエル5」1986年)はあまりメジャーではないが、昔からアンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの小説を映画化していて注目に値 ...

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