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【ユディット記】旧約聖書外典より〜勇気ある美女の果敢な暗殺行為

極東は東南アジアなんかを指すが中東といえば人類が地球上に発生してから、最も重大な文明や信仰が培われた地域でもある。しかし過去の偉大な栄光は衰え、現代ではそれらの国々を人々が思い浮かべるや「恐い」「行きたくない」「気味が悪い」印象しかない。そ...

【トビト書】旧約外典(アポクリファ)より〜悪霊アズモダイオスを祓う天使ラファエル

旧約聖書には正典の他外典(アポクリファ)と呼ばれる諸書の文書があるのをご存知だろうか;「正統」や「異端」、「正典」と「外典」(あるいは偽典)とは人間の法律や慣習が決めた線引きに過ぎず、物事の真相を深く究めるにはそういったレッテルに拘ることな...
日常

仙台【国分町】Sendai-Kokubuntyo”RAMEN”ラーメン「味よし」〜夜の雑踏のオアシス的味わい

杜の都仙台市の繁華街、国分町にあるラーメン屋”味よし”へ行った感想やら夜の出来事などを報告 8-) 今回は県外からの旅行者、外国人の方向けにも役立つように設えてある。前置き西暦2019年の暮れ12月14日土曜日のこと、筆者は仕事でお世話にな...

【Mandiargues】Arsène et Cléopâtre〜戯曲「アルセーヌとクレオパトラ」紹介

マンディアルグの戯曲には他に「世紀の最後の夜」「イザベラ・モラ」があるが、本作も含めていずれも未邦訳。これらをフランス語で読むのはマニアックな趣味に入るだろう。しかも「アルセーヌとクレオパトラ」は絶版なのか価格が高い。「イザベラ・モラ」は売...
評論

【日本国憲法】講談社学術文庫紹介〜現代日本国家の「最高法規」をあらためて読む

概説この薄くて小さな文庫には「日本国憲法」と付録として「大日本帝国憲法」「教育基本法」「児童憲章」と英訳の憲法が付いている。(新版には日米安全保障条約も付す;これは明らかに安倍政権の憲法改正への強い姿勢に対する出版社側の反応であろう。なぜな...

【ルバイヤート】オマル・ハイヤーム〜11世紀ペルシャ四行詩集を紹介

思ひ出東京高円寺北にかつて住んでいた頃、「ルバイヤート」という喫茶店に数度入ったことがある。どことなくノスタルジックな看板と階段入り口;するすると引き込まれるように店に行くと”ジミ・ヘンドリックスにイかれている”というマスターが接客してくれ...

【Mandiargues】”LES MINES DE CARMAUX”処女散文集『汚れた歳月』から紹介

久々のブログ更新、怠けていました。がんばって書きます。概説マンディアルグの処女作として名高い散文集『汚れた歳月』は第二次対戦中に発表されたものだが、読んだ感じでは初短編集『黒い美術館』へと移行途中の詩と短編の中間的作品である。詩や散文と呼ぶ...
小説

『海底二万里』ジュール・ヴェルヌ:海底のイメージとマンディアルグ作品の関係

ポムレー路地ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」という本の名前を、誰でも一度は聞いたことがあると思う。SF小説とかに元来興味の薄い私でさえ、映画化されたりディズニー・ランドのアトラクションなどにもなっているこの作品名は知っていた。マンディアル...
小説

【マンディアルグ】L’homme du Parc Monceau.「モンソー公園の男」解説・紹介・感想

前回の「ポムレー路地」に引き続いて『黒い美術館』からの短編の紹介。「ポムレー路地」が実際にフランスのナント市にあるのに対し、このモンソー公園もまたパリの8区という所にある。どうやら有名な観光名所でもあるようである。*前回【マンディアルグ】「...
小説

【マンディアルグ】「ポムレー路地」(Le passage Pommeraye)解説・感想・紹介

まず実際の”ポムレー路地”の画像をネットから拾ってきたのでそれを見て欲しい。我々日本人には馴染みの薄い”路地”なるイメージが、この画像でやや鮮明になる。”ポムレー路地”はフランスのナントにある。さらに参考に観光サイトを乗っけておく;👉ナント...