哲学 【法華義疏(ほっけぎしょ)】聖徳太子の『法華経』註釈書〜飛鳥時代から届く仏教の神力 概要使ったテキストは岩波文庫版『法華義疏』上下である。各々370ページ位あるボリュームで、現代文ではない。太子の原文の漢文を読み下した古来のスタイルで、「法華経」とその註釈が果てしなく展開される。感想としては、この本は、これまでに読んだ中で... 2020.12.12 哲学
哲学 【法華経】岩波文庫(上中下3冊組)レビュー〜日本人の善悪観の原点・必読書 概説wikiによると”法華経”は聖徳太子の時代に仏教とともに伝来した、とあり、かつまた鴨長明『方丈記』には3メートル角の室に「法花経」があったと書かれている。聖徳太子は昭和の時代にお札になっていた人であり、法華経の註釈である『法華義疏』(ほ... 2020.12.05 哲学
哲学 【ハビアン】『南蛮寺興廃記・邪教大意・妙貞問答・破堤宇子』レビュー、紹介〜仏を捨て神を捨てた男の哲学 東洋文庫この本は平凡社の有名なシリーズ”東洋文庫”第14に入っている。図書館などで検索するときは”南蛮寺興廃記”で打ち込むと良い。芥川龍之介の「るしへる」で登場する”破堤宇子”だと出てこない場合がある。この本にはハビアンの書いた書が4つ、気... 2020.11.25 哲学
詩 【方丈記】鴨長明 レビュー・感想〜高校時代の授業と思い合せて 教師学校で習う、平安時代末期から鎌倉時代初期を生きた鴨長明の古典随筆文学『方丈記』は、おそらく人生で読むのは3度目であろうと思う。3度目の正直ということで、ようやくこの作品をまともに味わえる日が来たような気がする。高校時代、通っていた普通科... 2020.11.08 哲学詩
哲学 【般若心経】中村元訳・岩波文庫より〜”馬の耳に念仏”に付いて考える 中村元”馬の耳に念仏”はうまく真理を言い当てている。日本の東北の田舎に生を受けながら、今までこの経の有り難み(と言おうか)がわからなかったなんて!ちなみに実家は曹洞宗で葬式や命日では必ず和尚さんの念仏を聞く。『般若心経』もきっと何回も聞き、... 2020.11.06 哲学
天文学 【テトラビブロス】プトレマイオスの古代占星術書の洋書レビュー(再読2回目) 概要前にアマゾンで購入したプトレマイオスの『テトラビブロス』のレビューを書いた。アマゾンで洋書書い始めの読み始めであったため、かなりいい加減な記事だった。前記事リンクですそんなようなわけでもう少しましなレビューをと思い、今回の次第となった。... 2020.10.09 哲学天文学
哲学 【Corpus Hermeticum】Tarl Warwick版・洋書レビューと解説 テキスト以下はkindle版アマゾン・リンク⬇️価格は200円以下、ペーパーバックだと千円くらいのこの本は、ヘルメス文書を読むには実にクォリティの低い仕上がり。一般大衆向けに軽薄な語彙を多様して翻訳された形体は、真剣に学問哲学を探求しようと... 2020.10.04 哲学
哲学 【物の本質について】ルクレーティウス〜岩波文庫レビュー 岩波文庫の立派な訳が出ている、古代ローマの詩人兼哲学者ルクレーティウスの「物の本質について」の読書感想。ルネサンス若い頃一回読んであまり印象に残らなかったこの本をなぜ今図書館から借りて来て読んだか。現在3度目読破中のアランナ・ミッチェル『地... 2020.07.10 哲学
哲学 【滅び】について〜科学と宗教の狭間で明らかになる危機の現実性 預言聖書には「天地は滅びる」と書かれている。またマンディアルグは書名『全ては消えるだろう』によって「全ては消えるだろう」と預言した。いずれにしてももし全てが消えるのならば、それは人類の歴史と文明の終わりを意味する。人類の歴史と文明の完全な消... 2020.06.27 哲学評論
天文学 【地磁気の逆転】アランナ・ミッチェル〜”科学の大衆化”を意図するジャーナリズム著作 チバニアン光文社単行本「地磁気の逆転」はソフトカバーで気軽に読める、300ページちょいのめちゃくちゃ面白い本。地磁気に興味を抱いた人が日本語で”地磁気”と検索すると、2018年に出版され翌年翻訳された本書が真っ先に出てくる。このような現代の... 2020.06.11 哲学天文学