今回は前に書いた『1ヶ月で10キロ減量』記事の理論を元に、再びカロリー計算食生活を始めた筆者のダイエット実践編である。中年男性のみならず女性にもオススメ。
◯前の人気記事はこちら→【ダイエット】メニューと食事制限〜「1ヶ月」で私が10キロ痩せた方法・成功後のリバウンド対策
ダイエットの動機
筆者が上記の方法で1ヶ月で10キロ痩せたのはもう10年ほど過去になり、その後職場でのストレスで結局リバウンドして、以来ダイエットはやってないのだという話で記事は終わった。
ダイエットなるものには強い動機が必要。何せ常に美味いものをなるべく長い時間、「食いたい食いたい」と訴える胃袋を逆に支配するのである以上、もっと強力な発動因が要る。
若い頃ならかっこいいブランド・スーツが着たいであるとか、若くて可愛い女の子にモテたいとか、AV男優のようにたくましいワイルドなセックスがしたい、などといった動機も芽生えるだろう;
「食べる」以外の夢中にさせる楽しみや趣味があれば、その分だけ食べることから離れていられる。だが年を取って性欲が減退したり、田舎に住んでいて何も面白いものがないなどの理由で、「食べる」ことの他一切の興味を失うとメタボ肥満への道まっしぐらである。
人生最大体重到達
ちょうど筆者の状態はそのようであって、いったいどうしたらダイエットやる気が起きるかが最大の問題であった;なぜならやる気さえ出ればどうすべきかはわかっているのだから。だがついにその時が来た。
体重が過去のダイエット開始時の最大体重まで戻っていた。ヤバい、このままでは無限に太り続ける。そう思うと怖くなった。朝目を覚ますとすぐ今日は何食おうかな、何が食いたいなあと考える程に、筆者は胃袋に支配されていた。
胃袋の欲望など無限の性質のものに限界を与えるのは”数字”。体重も数字なら食べ物も数字、運動も数字。年齢も数字、身長も数字、体脂肪率もである。これらの数字の力によって胃袋の力を抑えつける。
ダイエットの実践
今回の場合目標体重まで痩せてどうするとかじゃなく、「胃袋を支配する」こと自体が目的なので前のように無理する必要はないと感じた。リバウンドも気にせずストレスも関係なしに、墓に入るまで続く節制力を身につけるのだ。
会合や飲み会の時は何も気にせず飲食はOK、というルールを決めた。実に飲み会でカロリー計算するくらい面白くないことはないから。その代わり自分一人の時は常に”カロリー計算”によって、口に入れるものを記録することとした。
身体の基礎代謝を知る
食べ物には全て数字がある;つまり”カロリー”。このカロリーが1日の自分の”基礎代謝”を越えると必然的に太る。”基礎代謝”の数字は体脂肪計で知ることができる。筆者は1634キロカロリーとでた。よって1日に食べるカロリーは合計1634以下にならなければならないという理論。
もちろん運動によって消費されるカロリーはあるが、まったく運動しない日もあるし運動によるカロリー消費は当てにならないので計算に含めない。そうすれば計算ミスで多少基礎代謝をオーバーしてもお釣りがくるから大丈夫である。
またこのようにルールを決めれば、飲み会で太ってもすぐ自然に元に戻るから、神経質にならずに済む。
食べ物に含まれるカロリー
食べ物の大体のカロリー数はネットで調べれば出てくるし、食品の包装やメニューにも明確に記載されている。筆者はアプリではなく専用の紙のノートに手で記録することに決め、まず調べた食べ物のカロリー数のデータを箇条書きにして一覧表を作った。
このようにすれば普段食べているメニューが一体どのくらいのカロリーなのかすぐわかり、計算しやすい。慣れない最初のうちはいちいち記録するようにして、計算・加算漏れがないようにする。
お酒にも飲み物にもカロリーが入っているから欠かさずに加算する。日中どのくらいカロリーを摂取したか、夜はどれくらい食べれるだけのカロリーが残っているか、チェックしながら飲食しないと夜何も食べれなくなる。
例えば昼にラーメンを食べる代わりに春雨に変えれば、ずっとカロリーは少なくなる。豚肉の代わりに鳥のささみやツナ缶にすれば、体力に必要なタンパク質を摂取しつつカロリーを抑えられる。
まとめ・格率
哲学者プラトンの説くごとく快楽は苦痛の反対である。過剰な快楽がダイエットの苦痛をもたらすのである。
数字は混沌に限界と秩序を与える。整然とした星の運行が数によって秩序を与えられているように、無限は数によって縛られる。
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◯プラトン・快楽について→プラトン【ピレボス】「快楽について」〜レビュー・感想・カンタン解説
◯アリストテレス・無限について→【アリストテレス】哲学:ばっさり解説〜天動説と宇宙論