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【エドガー・アラン・ポー】短編傑作選〜ランキング付き

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作家エドガー・アラン・ポーの短編は筆者20才の頃から親しんでいて当ブログでも多数記事を書いている。今回はその大好きなポーに対するトリビュートというか、個人的なランキングを付けたいと思った。

無論どれが優れていて劣っているとかいう話ではない。自分の「好き」または「面白い」と感じた度合いで選びたいのだ。使うのは創元推理文庫の『ポー小説全集』である。恥ずかしながら邦訳が出ていることに甘んじて、原文で読んだことはない。

全体部門

ジャンルに分けない全体で見たランキング:(リンクはブログ記事に飛びます)

一位 『陥穴と振子』

二位 『告げ口心臓』

三位 『赤死病の仮面』

四位 『モルグ街の殺人』

五位 『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』

六位 『黄金虫』

七位 『盗まれた手紙』

八位 『アッシャー家の崩壊』

九位 『メエルシュトレエムに呑まれて』

十位 『ウィリアム・ウィルソン』

ユーモア部門

ポーは酒や薬物をやりながら書いたような、半ばやけくそで捨て鉢な笑える話を書いている。ギャグ部門とでも言おうか。笑える順である。

一位 『不条理の天使』

二位 『ペスト王』

三位 『天邪鬼』

四位 『ミイラとの論争』

五位 『悪魔に首を賭けるな』

六位 『息の喪失』

七位 『メルツェルの将棋差し』

八位 『Xだらけの社説』

このように、ポーの小説にはいかにユーモア溢れる作品があるのがお分かりかと思う。天才というものは絶望の底にあってもユーモアを忘れない。それは偉大な人間の力でもあるのだ。

哲学部門

ポーは『ユリイカ』『詩の原理』でも知られるように厳密な論理家でもある。物理学と神秘学を同じものとするかのような作品群。勉強になるというか考えさせられる。

一位 『催眠術の啓示』

二位 『ヴァルドマアル氏の病状の真相』

小品集

あまりメジャーではないが、とても面白い知られざる”傑作”選。

一位 『アモンティリャアドの酒樽』

二位 『ちんば蛙』

三位 『お前が犯人だ』

まとめ

メジャーで評判通りの面白さの作品、例えば『黒猫』『リジイア』『瓶の中の手記』などは漏れたけれども、最初に言ったようにここに載っていない作品がつまらないというのではない。ポーの書いた物は全部が最高だと言っても過言ではない。

どうか小説全集を読む時は、ひとつひとつの作品の一行一行に注意して見て欲しい。ポーの奥深い思考と閃き、勇気、哲学に大きな恩恵を受けられることだろう。そしてできることなら難解な原文を、一生懸命解読してみよう。(私はやってないが)

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