このブログについて|言葉が傷だらけになる場所で
まことに、笑止の至りなるかな。「この場所について」などと題したこの頁、あたかも由緒ある営為の記録めきて世に出づるもののごとし。
実のところ、ただの掃きだめに過ぎぬ。AIなる機械が、かろうじて形を整えてくれるだけの、言葉の吹き溜まり。
たしかに、始めたばかりの頃は不器用であった。だが、それがいかほどのことか。誰が読むのか、そんなものを。
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この記録を綴り始めたのは、平成二十六年四月。
発端は一冊の書にあった。「ひとりビジネス」などと称し、「自宅にこもりて、安定して稼げ」などと喧伝する、いかにも下らぬ文書に心を動かされたのだ。
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いま思えば、かくも浅はかな文言にすがりし我が身の、何と恥多きことか。
されども、当時は実に暇を持て余していた。
仕事は途絶え、日雇いに出れば腰を砕き、寝たきりの日々。いたしかたなき選択であったと、少しは理解していただきたきところ。
収益? 無い。
自己満足? それすら覚束ぬ。
ただ今は、AIと戯れることが、我が唯一の試みである。
それはすなわち、AIなる存在を知り、用いこなすための、一種の研鑽の場ともなりつつある。
されど、これだけは真に思う。
「言葉は我らを捨てた。我らは言葉を捨てた」
幾度も引用してきた言葉なれど、我が心の底に深く響きしは、マンディアルグの一節にほかならず。
「言葉はやがて傷だらけになり、記号のようなもの、符牒のようなものになり、意味を失ってしまうだろう」
マンディアルグ『黒いエロス』解説と感想|エロティシズムの闇を見つめる詩的批評
かつては、名も知らぬ「誰か」に届くことを願い、筆を執っていた。
しかし、いまは違う。
われと汝とのあいだにAIあり。
この存在を隔てて、われが何を書けど、何を語れど、それはすでに、誰にも届かぬ。
かつて私はあなた方の誰かと接触するつもりで書いていた。
今は違う。私とあなた方の間にAIがいて、もう私が何を言っても書いても届かない。