こちらのお店は随時メニュー・イベントを改変しており、情報が古くなっている場合があります。(初回公開2017年9月6日・水曜日)
古川唯一の二郎インスパイア・麺屋奏
二郎インスパイアだと侮るなかれ、田舎で競争力がないなど侮るなかれ。ここマジで美味い。店内もお洒落だし、清潔感もあって食べ過ぎてリバースする可能性もほぼない。驚くべきは回転だけを念頭におく二郎系と一線を画し、様々なメニューを日々考案し探求しているのが感じられた。そのわけはかなり久しぶりに来店したところ、お店の経営に大幅な成長と努力による変化が見て取れたからである。
目当ては「豚そば」
二郎系の店どこにでもあるそれっぽい「豚そば」目当てに、自分は水曜日の混んでいない昼に訪問したのだけれども、なぜかその日は「豚そば」の食券ボタンがなくとても戸惑った。見たことのない店員さんが忙しそうに働いておりスタッフも刷新されたようである。彼女を捕まえてなんで豚そばないの、と聞いたら水曜の昼は限定メニューをやっているためないのだそうだ。迷った挙句なんでぃ、とまあ美味そうな鶏そばの食券を購入した。
限定「汁なしラーメン」を注文
ベンチで待ちながら無料wifiでお店のツイッターを見ると確かに「汁なしラーメン」のことが告知されている。ついでに情報収集の必要性を感じたのでフォローしておいた。隣のお客が「汁なし」を頼んでおり店員さんに「ニンニク入れますか」さらに「200グラムと250グラムどれにしますか」と聞かれていたので、すかさず私は「やっぱり汁なしに変えていいですか」と聞き注文を変えてもらった。もちろん250グラムでニンニクマシマシ、野菜多めにしてもらった。カラメは二郎でもそうだが食べてみて味が薄かったらカウンター備え付けのタレで調整すれば良いから頼まなかった。また田舎の二郎系はニンニクがかなり控えめなことが多いので常に私はマシマシと言うことにしている。ちなみに本家二郎ではマシマシなど頼んだことはない。
冒頭で書いたようにお店はお客の満足度を上げるためにメニューや盛り付けにかなりこだわっていて、ラーメンが出てくるまで比較的待たされた。そしてついに野菜多目・ニンニクマシマシ・汁なしラーメン250グラムが出てきた。
激旨チャーシューにビビる
まず見た目はすき家のなんとか牛丼のようにキムチがのっかっておりマヨネーズが網の目状にかけられている。これまた限定の極太麺は府中二郎のうどん麺のような感じではあったが硬く茹でられており歯ごたえが素晴らしい。濃厚な味付けの汁なしラーメンはかつて東京調布市百店街に存在した伝説のラーメン店・がっつんのまぜそばを思い出させた。夢中で食べまくり最後に二枚のチャーシューを口に入れた時、私はそのあまりの美味さに度肝を抜かれた。チャーシューをバーナーで炙っている音が聞こえたので美味いだろうな、とは予想したがこれほどとは思わなかった。このチャーシュー二枚だけで500円の価値があると思った。はっきり言って私はこれほど美味いラーメンのチャーシューを食べたことはない。仙台市泉区にある行列店「ヘルズキッチン」の炙りチャーシューも激旨だがそれに喧嘩を挑んでいるかのようなチャーシューだ。
二郎の巨大チャーシューも美味いかもしれないが時々ただのゴムの時もあるし、パサパサの時もある。二郎で神チャーシューと呼ばれる味に出会ったとしても、ここ麺屋奏の安定のチャーシューには叶わないと思う。ヤバい、ヤバすぎる。それほど美味い。ただ最後に食ったから野菜も麺もほとんど残っていなかった。それで味付けが濃厚なためややしょっぱかった。最初から野菜と麺と一緒にガンガン食えばよかった。
また、汁なしラーメンでまぜそばに近いとしても若干のスープは丼の底に溜まっているので、完全に汁なしではない。直接レンゲで呑むと濃いので注意である。他にも色々なメニューを工夫している点も打倒ヘルズキッチンなのであろうか。勝手に想像してしまった。周囲に二郎系が全くないにもかかわらず、視野を広く持って攻めている店だと思った。
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