「お金のかからない楽しみ」って、まだ信じてる?
物価高、電気代高騰、推し活もサブスクも値上げラッシュ。いったいどうしたらいいんだ…という世の中で、「お金のかからない趣味」などというおとぎ話にどれだけの人が救われるのか?
今回は、筆者の50数年の人生で体感してきた「ギリ無料」もしくは「限りなくゼロ円に近い」娯楽を、皮肉半分で紹介したい。
スマホさえ手放せば、お金なんかいらない? いや、それも幻想かもしれない。だけど、ほんの少しでも「コスパいいじゃん」と思える瞬間があれば御の字です。
1. インターネットの海で泳ぐ(溺れない程度に)
無料コンテンツの海は広大だ。けど、無限にスクロールしてるだけじゃ何も得られない。「情報」より「洞察」、「時間」より「没入」がキーワード。
YouTube大学で学ぶもよし、ChatGPTと雑談して現実逃避するもよし。スマホの中に広がる宇宙を、うまく“遊具”にできるかがカギ。
2. 歩くことは、意外と裏切らない
推しのイベントにも行けない、遠出もできない。そんな時は、歩く。歩く。歩く。
遠回りして帰る、わざと道に迷う、川沿いを無言で彷徨う。ヘッドフォンから音楽を流せば、そこはもう小さな映画のワンシーン。
無料で心が整うなんて嘘だと思っていたけど、歩き終わった後に飲む水のうまさ、あれは本物。
3. 筋トレは最強の自己肯定エンジン
自重トレだけでも筋肉は裏切らない。静かにスクワットしてるだけで、「自分は何かやってる」という謎の安心感がある。
腹筋10回で世界が変わるわけじゃないけど、「どうでもいいことを気にしなくなる」程度には効いてくる。
必要なのは根性より、床に敷くタオル一枚。
4. 瞑想というバグ取り
スマホを手放し、椅子に座る。あるいは、本格的に座布に鎮座して、静かにお香を焚く。
その煙が燃え尽きるまでの30分間、ただ「呼吸」に意識を向ける。子宮から出た瞬間から、人生の最期まで続くこの行為に、ただひたすら向き合う。
座禅だって、気合い入れてやれば立派なエンタメ。心のOSを一度シャットダウンし、再起動する時間だ。
5. 図書館は最強のサブスク
年会費ゼロ、借り放題。読みたい本がなければリクエストもできる。
涼しくて静かでWi-Fiもある。トイレも完備。…って、実は最強の居場所じゃないか?
読書というより、知の避難所として活用したい。
6. 「無料ゲーム」にはご用心
無料ゲームは魔界。操作説明が長い時点でアンインストール推奨。
でも、たまに「奇跡的に面白い」「妙に奥深い」一本に出会うと、それだけでその月は幸せになれる。
広告は、観るのではなく「祓うもの」だと心得よう。
7. サブスクは“絞る”ことで輝く
Apple TV+、Amazon Prime…全部契約しても追いつけない。ならば、ひとつだけ選ぼう。
「これしか観れない」縛りプレイが、逆に満足感を生む。不思議な話だが、選択肢が少ない方が人は集中できる。
おわりに──「無料」は幻想かもしれないが
究極的には、何かを楽しむには時間とエネルギーがいる。つまり「お金じゃないコスト」が必要。
でもそれでいいのだと思う。お金で得た快楽より、時間で得た充足感の方が、長く残る。
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