【スターウォーズEP8感想】最後のジェダイ――賛否を超えて“好き”と言いたい作品
はじめに
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(エピソード8)は2017年に公開されたシリーズ8作目。前作『フォースの覚醒』が大きな期待と失望を巻き起こしただけに、本作に対する不安と期待は入り混じっていた。
結論から言えば、駄作とか評価が低い声があるなか、筆者は個人的にこの作品がとても好きである。
公開初日、迷いながらも劇場へ
前作が残念だったこともあり、本作を観に行くか迷っていた。だが、海外のレビューでは評価が高く、「これはもしや」と思い、結局初日の朝一で鑑賞。結果は大満足。映画館を出た瞬間、自然と「これぞスターウォーズだ」と呟いていた。
面白さの理由
この作品の魅力は、エピソード7が持っていた“懐古主義”をぶち壊し、シリーズに新たな風を吹き込んだことだ。スノークのような取って付けた悪役はさっさと退場。カイロ・レンのマスクも割られ、ダース・ベイダーもどきの印象を脱ぎ捨てる。
そして、レイの出自が名もなき人間であるという点が示唆される。これまでの血統主義からの脱却。誰にでもフォースの可能性があるというテーマは、シリーズの普遍性を広げた。
ルーク・スカイウォーカーの存在感
本作のもう一つの魅力は、マーク・ハミル演じるルークの存在感だ。前作でチラ見せされたルークが、本作では師匠として再登場。過去の失敗と葛藤を抱える彼の描写は、人間味があって素晴らしい。
レイとの対話、R2-D2との再会、そしてレジスタンスの元へフォースの“投影”で登場するラストまで、そのすべてが感動的だった。
ユーモアと生き物たち
チューバッカの船に入り込む鳥のような生き物や、BB-8の愛らしい動き。これまでのスターウォーズのようなウザキャラではなく、今回は“ちょうど良い可愛さ”に収まっている。CGの質も高く、まるでペットを見ているかのよう。
ヨーダも再登場!
ヨーダが再登場するのもファンにはたまらないポイント。しかもプリクエル三部作のCGではなく、クラシック三部作のような人形調での登場。ルークとのやり取りは、かつての『帝国の逆襲』を思い起こさせる。
まとめ:新しさと原点の融合
『最後のジェダイ』は、旧作へのリスペクトを保ちながらも、
- フォースの新たな解釈
- 血統からの脱却
- スノーク退場による展開の予測不能性
を取り入れ、シリーズに新たな命を吹き込んだ。
賛否があるのは当然。でも、だからこそ語りたくなる作品だ。
スターウォーズを“記憶”ではなく“今の感動”として楽しめた、数少ない一本。
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