哲学 プラトン『国家』レビュー|魂の選択と運命の糸──エルの物語(後編) プラトン『国家』レビュー|魂の選択と運命の完成──エルの物語(後編)※本記事は岩波書店版『プラトン全集』(藤沢令夫訳・解説)に大きく依拠しています。◯前編はこちら→【プラトン】対話編「国家」死後の世界について〜圧巻 ”エルの物語”(1)運命... 2018.08.29 哲学
哲学 【秘密】について「秘密」とは何か〜ヘルメス・トリスメギストスの誓い ”3倍偉大な”の意味のトリスメギストス。太陽の光に隠され決して姿を見せない水星にも喩えられる、錬金術の神ヘルメスの教えについて。「秘密」「秘密」は沈黙に相通じる。むしろそれは、語ることができないからこそ秘密と呼ばれるのである。話したいけど我... 2018.08.21 哲学
哲学 【アリストテレス】動物論三篇レビュー|生命の運動・進行・発生をめぐる古代哲学 【アリストテレス】動物論三篇レビュー|「運動」「進行」「発生」から見る生命の根源アリストテレス全集の中から、『動物運動論』『動物進行論』『動物発生論』の三篇をまとめて紹介します。いずれも『動物誌』に続く動物哲学の重要書ですが、今回は「動物部... 2018.08.09 哲学
哲学 アリストテレス『動物誌』レビュー|感覚・運動・存在をめぐる古代生物哲学 アリストテレス『動物誌』の魅力|驚異に満ちた地球の生き物たちを哲学するアリストテレス――古代ギリシャを代表する哲学者にして、あらゆる学問の祖とも呼ばれる人物。その膨大な著作群の中でも、少しユニークな立ち位置にあるのが『動物誌』です。この作品... 2018.08.05 哲学
哲学 アウグスティヌス【神の国】第二巻〜空中を浮遊するダイモーンらについて 聖アウグスティヌスは4−5世紀北アフリカ生まれの教父、聖人。単なるキリスト教の説教師ではなく、ローマで改心するまでには様々な異端の学問に通じた講師であった。母の死の時期に北アフリカに戻り、ついに信仰の生活に入った。「神の国」第二巻(岩波文庫... 2018.07.26 哲学
哲学 デカルト【哲学原理】より導き出される真実と認識〜ヘルメス・トリスメギストス教義への応用 Argument(前置き)以前の記事で、ルネ・デカルトの方法とは悟性が明晰確実に認識するもの以外は真と判断しないこと(『方法序説』『哲学原理』)、そしてまず最も認識しやすく最も単純な対象から徐々に複雑なものへ思惟の対象を移していくこと(『精... 2018.06.10 哲学
哲学 【チベットの死者の書】欲求を解放することによる自ずからの解脱とは〜ちくま学芸文庫版レビュー(2018年6月最新) これまでも何回かこの書についての記事を上げてきた。しかし過去に読んだ記憶を元にしていたためいくぶんか混乱した内容に感ぜられた。そのため新たに読み直し、ここに書きあらためることとした次第である。過去のはそれはそれで、そのまま保存してあるので気... 2018.06.02 哲学
哲学 プラトン『ピレボス』レビュー|快楽とは何か?理性と欲望をめぐる哲学的対話 プラトン『ピレボス』レビュー|快楽とは何か?―欲望と理性の交差点で考えるはじめに|この本の立ち位置プラトンの対話篇『ピレボス』は、「快楽」について真正面から取り組んだ珍しい作品です。岩波書店の『プラトン全集』第4巻に収録されていますが、その... 2018.05.03 哲学
哲学 プラトン『パルメニデス』レビュー|「イデア」ではなく「1」を問う異色の哲学対話 プラトン『パルメニデス』レビュー|「イデア」ではなく「一(1)」をめぐる哲学的迷宮この本との再会:きっかけはティマイオスの“余韻”今回、『パルメニデス』を読み返すことになったのは、20年ぶりに読んだ『ティマイオス』の衝撃がきっかけでした。若... 2018.05.01 哲学
哲学 アウグスティヌス【神の国】第五巻「悪魔祓い」記録・古代キリスト教時代の闇 アウグスティヌスは北アフリカ生まれ・聖人で紀元4世紀から5世紀の神学者・哲学者である。古代キリスト教のラテン教父の一人とされる。「神の国」について「神の国」は岩波文庫版で全5巻にわたり、一冊あたり500ページほどのボリュームがある。なのでよ... 2018.04.21 哲学