「哲学」 一覧

デカルト【哲学原理】より導き出される真実と認識〜ヘルメス・トリスメギストス教義への応用

2018/06/10  

Argument(前置き) 以前の記事で、ルネ・デカルトの方法とは悟性が明晰確実に認識するもの以外は真と判断しないこと(『方法序説』『哲学原理』)、そしてまず最も認識しやすく最も単純な対象から徐々に複 ...

【チベットの死者の書】欲求を解放することによる自ずからの解脱とは〜ちくま学芸文庫版レビュー(2018年6月最新)

2018/06/02  

これまでも何回かこの書についての記事を上げてきた。しかし過去に読んだ記憶を元にしていたためいくぶんか混乱した内容に感ぜられた。そのため新たに読み直し、ここに書きあらためることとした次第である。 過去の ...

アウグスティヌス【告白】下巻(岩波文庫)レビュー〜「記憶」と「時間」についての深い考察

2018/05/10  

紀元5世紀の古代キリスト教父の一人である、聖アウグスティヌス『告白』下巻(岩波文庫版)の内容紹介・レビュー。 下巻概要 アウグスティヌスはローマで悔い改めて北アフリカへ帰る途中に、信心深い生みの母親を ...

アウグスティヌス【告白】上巻(岩波文庫)レビュー〜聖人の赤裸々な罪の告白

2018/05/04  

概要 アウグスティヌスは紀元4〜5世紀頃の古代キリスト教父の一人で聖人。哲学者・神学者でもある。「告白」(上)はアウグスティヌスがこの世に生まれて迷妄にさまよってから回心し、故郷の北アフリカに帰る直前 ...

プラトン【ピレボス】「快楽について」〜レビュー・感想・カンタン解説

2018/05/03  

概要(Argument) 古代ギリシャ哲学者プラトンの『ピレボス』〜「快楽について」は岩波書店の全集第4巻に入っており、対話編の中でも快楽というテーマを主に考察していく内容となっている。 無論このいと ...

プラトン【パルメニデス】「イデアについて」要約・レビュー〜異色作を紹介

2018/05/01  

岩波書店プラトン全集4巻収録の「パルメニデス」とはどんな本なのか、まだ読んでいらっしゃらない読者に代わってレビューしてみたいと思う。 きっかけ 今回この本を読んでみようとなったきっかけはつい昨日20年 ...

プラトン【ティマイオス】おぼえがき・レビュー〜重要箇所をわかりやすく紹介

2018/04/30  

岩波書店プラトン全集12巻に収められている「ティマイオス」を20年ぶりに読んだので、この書物の重要箇所の覚書のようなものを作ろうと考えた。 全集版について プラトン全集12は古書で7000円ほどする。 ...

アウグスティヌス【神の国】第五巻「悪魔祓い」記録・古代キリスト教時代の闇

2018/04/21  

アウグスティヌスは北アフリカ生まれ・聖人で紀元4世紀から5世紀の神学者・哲学者である。古代キリスト教のラテン教父の一人とされる。 「神の国」について 「神の国」は岩波文庫版で全5巻にわたり、一冊あたり ...

デカルト【哲学原理】第一部「人間認識の諸原理について」の考察

2018/04/12  

論点 ルネ・デカルトの「哲学原理」の第1部「人間認識の諸原理について」 から導き出される疑問や考察を述べる。 そこにおいては人は思惟するもので理性を備える以上、非物体的なものであることが必然的に明証さ ...

デカルト【哲学原理】第二部「物質的事物の諸原理について」〜解説(1)

2018/04/06  

「精神指導の規則」 デカルトの「哲学原理」は「精神指導の規則」に比較して明瞭さ・簡潔さともに格段にアップしている。根底に流れる思想・方法は首尾一貫しているにもかかわらず、「精神指導の規則」はやや難解で ...

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