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ホメロス【イリアス】あらすじ紹介〜英雄アキレウスとヘクトールの闘い

ホメロス(紀元前8世紀頃)はギリシャが生んだ超古代の詩人;「イリアス」「オデュッセイア」の作者として知られる。盲目であったとされ、長い間その物語は口伝で受け継がれていた。「詩」というものの本来の姿、形がここにある。代表作「イリアス」について...
日常

お盆・正月【親戚集まり】対策〜「親戚集まり」が苦手な方へ

日本のお盆やお正月は親しい家族や親戚一同が会する習慣のある時期。懐かしい親族に会える喜びもひとしお、皆でレジャーに出かけて老若男女が楽しい思い出作りにいそしむことも。でもそんなお盆・正月の「親戚集まり」が嬉しい人たちばかりではない。社会的・...
絵画

【ルーカス・クラナッハ】「ユディト」「パリスの審判」〜澁澤龍彦流に鑑賞してみる

「パリスの審判」クラナッハは澁澤龍彦の本「エロティシズム」の巻頭口絵にも載っている、氏の大のお気に入りの画家。その絵は「パリスの審判」である。「パリスの審判」1530年澁澤龍彦氏によれば、クラナッハのこの絵に描かれた美女の裸こそ、現代のエロ...

ワイルド【サロメ】 ”銀の皿にのせて預言者の首を” 王女の邪悪な欲望〜あらすじ・感想

「マタイによる福音書」第14章、「マルコによる福音書」第6章に記載のあるエロティックなエピソードを元に、19世紀末イギリスの文学者オスカー・ワイルドが1幕の戯曲をフランス語で書いた。「サロメ」である。聖書には”ユダヤ大王ヘロデの娘”として登...
小説

【ヴァテック】W・ベックフォード作〜ゴシック小説・あらすじ紹介

「ヴァテック」"Vathek"(または「ヴァセック」)は「オトラントの城」とともにゴシック小説の代表的な作品。正篇と挿話二編に分かれており、カリフのヴァテックの物語である正篇中心に紹介する。作者について作者はイギリスの富豪ウィリアム・ベック...
哲学

アリストテレス【動物誌】の魅力〜驚異に満ちた地球の生き物たち

古代ギリシャ哲学者アリストテレス(前4世紀)の本はその師プラトンのそれよりも、マニアックな内容を含む。プラトンが最後の奇書「ティマイオス」で、詩と哲学が融合したかのような深遠な文体で宇宙を論じたのに対し、アリストテレスの目は理性的でやや冷や...
日常

ダイエット【もろきゅう】夏にぴったりおつまみ〜畑で採れたて野菜

ダイエット中もたくさん食べれてほぼカロリーなし!暑い夏にぴったりおつまみ「もろきゅう」について書いていきます。「もろきゅう」の意味「もろきゅう」とは、生のままのキュウリに主に味噌・梅干しの果肉などを付けて食べる一品料理である。単語のニュアン...
小説

【エドガー・アラン・ポー】短編「壜のなかの手記」〜沈没寸前の船で書かれた秘密の告白

「残りの命はや一瞬もない者は、何ごとをも包み隠さぬ。」という17世紀フランス劇作家キノオの引用から始まるこの短編小説は、創元推理文庫ポー小説全集1巻の冒頭を飾る名篇。作品概要メッセージを書いてあり合わせの壜につめ、海の波に流し見知らぬ読者の...

シェイクスピア【あらし】あらすじ・感想〜無人島に繰り広げられる魔法の世界

シェイクスピアの「あらし」または「テンペスト」は、弟の裏切りによってミラノ公の座を奪われ、島流しにされた親子が無人島に流れ着き、魔法と妖精の力を借りて再び元の地位に戻るまでの話。*今回をもってシェイクスピアのレビュー・シリーズはいったん休止...

シェイクスピア【夏の夜の夢】あらすじ・感想〜恋は盲目、恋は移り気、恋は魔法

シェイクスピアの喜劇「夏の夜の夢」あるいは「真夏の夜の夢」は、その題名通りうっとりさせるような幻想物語。何よりも読んでいて観客を楽しませるのみならず、書いている作者自身が楽しんでいるかのような余裕が感じられる。うんちく舞台背景はアセンズ、主...