哲学 【往生要集】源信 (岩波文庫)レビュー〜六道から瞑想の仕方まで 有難い経典の特選集大成 概要源信は平安時代の日本の天台宗本山比叡山延暦寺の僧。したがってその著作『往生要集』の歴史的位置は聖徳太子以後鎌倉新仏教以前、空海・最澄以後、ということになる。仏教は中国大陸から船によって伝来し、我が国の土壌に根深くくい込みながら吸収され、... 2020.12.24 哲学
詩 【いろは歌】和歌に込められし意味〜雪山童子の羅刹への答え 概要「いろは歌」というものについて、すでに読者はwikiなどによる知識で相当なことを知っておられるかと思うので、今回はここで筆者の「いろは歌」の記事を書く機縁となった事柄および気付くこと等を述べていくにとどめたい。いわゆる個人的なレポートの... 2020.12.16 詩
詩 【日本国現報善悪霊異記】『日本霊異記』講談社学術文庫・紹介〜因果応報の説話集 概要『日本国現報善悪霊異記』とは、奈良時代の僧である景戒(きょうかい)が書いた説話集で、通常「日本霊異記」と呼ばれる。古語辞典の古典文学年表のほぼ突端に書いてあり、太字の”超重要”作品のひとつ。”超重要”とはつまり、日本人であるならば絶対に... 2020.12.13 小説詩
哲学 【法華義疏(ほっけぎしょ)】聖徳太子の『法華経』註釈書〜飛鳥時代から届く仏教の神力 概要使ったテキストは岩波文庫版『法華義疏』上下である。各々370ページ位あるボリュームで、現代文ではない。太子の原文の漢文を読み下した古来のスタイルで、「法華経」とその註釈が果てしなく展開される。感想としては、この本は、これまでに読んだ中で... 2020.12.12 哲学
日常 【岩出山駅前・ラーメン】極旨2店を紹介〜いろはばかりががんでやまじゃない 久々のラーメン記事。内川沿いを歩いて小腹を空かせた後、ラーメンを食べる、という流れになっています。画像は全てwikiとネットから拝借しました;p内川名所旧有備館の広々とした駐車場に車を悠々と停める。そこから前の記事でも書いた由緒ある人口河川... 2020.12.09 日常
哲学 【法華経】岩波文庫(上中下3冊組)レビュー〜日本人の善悪観の原点・必読書 概説wikiによると”法華経”は聖徳太子の時代に仏教とともに伝来した、とあり、かつまた鴨長明『方丈記』には3メートル角の室に「法花経」があったと書かれている。聖徳太子は昭和の時代にお札になっていた人であり、法華経の註釈である『法華義疏』(ほ... 2020.12.05 哲学
哲学 【ハビアン】『南蛮寺興廃記・邪教大意・妙貞問答・破堤宇子』レビュー、紹介〜仏を捨て神を捨てた男の哲学 東洋文庫この本は平凡社の有名なシリーズ”東洋文庫”第14に入っている。図書館などで検索するときは”南蛮寺興廃記”で打ち込むと良い。芥川龍之介の「るしへる」で登場する”破堤宇子”だと出てこない場合がある。この本にはハビアンの書いた書が4つ、気... 2020.11.25 哲学
評論 【精講 漢文】前野直彬先生著〜紹介・レビュー ちくま学芸文庫 最高の漢文勉強本 帯ちくま学芸文庫さんは、ポケットサイズで本格的学術書が読めるシリーズである。本書『精講 漢文』の帯には「中国の歴史や文化も学べる 伝説の参考書!」とある。本レビューの目的は、力の限りこの「伝説の参考書」を讃め称えることにある。前野直彬先生は... 2020.11.11 評論
小説 【芥川龍之介】切支丹物・レビュー〜日本の信仰と西洋の信仰が出会う時 テキスト使ったのは岩波文庫版『奉教人の死・煙草と悪魔』という作品集で、芥川龍之介のいわゆる”切支丹物”の短編が13作も入っている。芥川といえば個人的に”王朝物”なる平安時代の短編から強い興味を持って入っていったが、日本の過去の時代に題材を取... 2020.11.09 小説
詩 【方丈記】鴨長明 レビュー・感想〜高校時代の授業と思い合せて 教師学校で習う、平安時代末期から鎌倉時代初期を生きた鴨長明の古典随筆文学『方丈記』は、おそらく人生で読むのは3度目であろうと思う。3度目の正直ということで、ようやくこの作品をまともに味わえる日が来たような気がする。高校時代、通っていた普通科... 2020.11.08 哲学詩