【井底之蛙】あるいはヨハネ黙示録の大災害を現実化する3つの要素
地軸|足元を知らぬまま空を測る者たちへ
井の中の蛙――人は自惚れたとき、終わる。
知識とは、さらなる視野を拡張する過程で、より広大な未知に触れることでもある。わかった気になった瞬間、その人間の知は停滞する。
プトレマイオスは『アルマゲスト』で星座と惑星の運行を解き明かしたように見えた。しかし、地軸とは何か? この根本的な問いが彼の書には見当たらない。
むしろ、彼自身がその問いに気づいてすらいなかった。空を測る者が、自らの足元=地球という土台の構造に無頓着だったという事実。これがまさに“井底之蛙”なのである。
作用力|宇宙の秩序は均衡の上に成り立つ
この世界には、五つの目に見える力がある。太陽、月、星、風、そして地球の磁力。
たとえば太陽――それは光と熱を与えるが、同時にそのエネルギーは破壊にも通じる。今我々が生きていられるのは、善なる力が悪なる力を抑えているからだ。太陽が善いというより、バランスの上に“善くあらしめられている”のだ。
同じく地球の磁力が弱まれば、宇宙線が地表に直撃する。磁場がほんの少しでも乱されれば、生態系はあっけなく崩壊する。破壊は既に足元に存在している。
移住|宇宙に逃げ場はあるか
火星移住――それは“地球を脱出する最初のステップ”とされている。しかし、火星の先には小惑星帯が横たわり、それを超えるのは並大抵ではない。太陽から遠ざかる外惑星のほうが安全と考えるのも、人間的本能による。
だが、ヨハネ黙示録の終末を引き起こすのに、わざわざ核兵器を押す必要はない。
この宇宙には既に、現実的な“滅びのトリガー”が用意されている。❶太陽フレアによる強烈な電磁波、❷地磁気の異常、❸小惑星の地球衝突――これらは予告されるまでもなく、すでに現実として存在している。
小惑星はあらかじめ“弾丸”のように宇宙に配置されている。造物主が気まぐれにそれを“発射”すれば、地球という卵の殻に付着した生命体など一撃で吹き飛ぶ。
別離|個の死と世界の死のどちらが先か
太陽にしろ、磁気にしろ、小惑星にしろ――全ては全能者の掌の中にある。これらが動かされたとき、終わるのは人類だけではない。
そもそも地球上の命など、薄い地殻の上にへばりついた“膜”にすぎない。その膜を一撫ですることが、神にとってどれほど容易いか――想像してみるとよい。
だが私は思う。世界が滅ぶのが先か、私が滅ぶのが先か。
いずれにせよ、滅びが“真実”であるのなら、私にとって重要なのは結末ではなく、その“真実そのもの”である。
参考リンク
【聖書】「呪いの言葉」まとめ(1)『詩篇』『箴言』『申命記』より
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