とんでもない夜
この人生でもトップクラスの奇怪な夢を見て、早く目が覚めてしまったので書き留めておこうと思った。そのような夢を見た原因としては前日プラトンの「テアイテトス」を読み始めたこと、あとマンディアルグの「証人のささやかなオニロスコピー(錬金夢)」を読んだことが挙げられる。また何十年ぶりかで地域の行事である町民運動会へ参加することになり、古い脳と新しい脳が化学反応したのかもしれない。また寝る直前に「ヘルメス選集」をスマホで読んだせいもあろう。
夢の内容
混乱した睡眠時の意識の中で良く起こるように、様々な場面の断片が入り混じってはいるが主なところ夢のメインストーリーとはだいたいこんな感じだった。ガールフレンドと一緒に出かけてデパートからエレベーターで降りてくると、出たところは駅前のペデストリアンデッキのような場所だった。あともう一人中年の男性の友人がいたが誰なのかはわからなかった。ガールフレンドが笑顔で「なんか死にたくなってきた」と冗談のように言って疲れたのかしゃがみ込んだので、元気付けるために少し歩くことにした。先には竜宮城のような、綺麗な通りが現れてきてよかったと思いながら絵になる景色を見ていた。食事をしようととある店に入ったが、夢の中でこの店に来るのは2回目だと知っていた。しかし後で気づくと店舗は似ているが経営が変わっており実はヤクザだった。ガールフレンドはいつのまにかいなくなり友人と二人で店内にいた。注文を終えると分厚い板に半焼けの高級肉が乗っかったものを持たされてテーブルへと付いた。
巨大な高級肉
その分厚い板は巨大な蛇のようで首に巻かないと持ち運べなかったが、板だと思ったそれは何十キロもある高級肉だった。とんでもないものを頼んでしまい食べきれなくてこれを持って電車で東京まで帰るのは厳しいと困っていた。店員に相談すると若い神風永遠みたいなホストっぽいヤクザが出てきて、笑いながらうんうんそうだねと言い、会計は20万だからここに31万あるから50万の「皆狭書」あるいは「改侠書」を書けと言ってきた。「かいきょうしょ」という書類にサインしろということはつまり借金を負うことになるのであった。また金利はトイチに近かった。友人は早速電話していて金をすぐ払おうとしており私も真似してすぐ払おうかとヤクザに言うと、若い兄ちゃんは喜んでいた。
借金の書類
この「かいきょうしょ」という名前の書類はヤクザが借金を負わせるためのものだと夢の中で認識したが、目が覚めてから調べてもそんな名前の書類は存在しなかった。