床屋とは
床屋とはそもそも江戸時代の理髪店だった「床店」から派生した言葉。よく人が「床屋へ行く」と言うのは頭髪を切り整える店に行くことを指すが、それが江戸時代の言葉だなど思いもよらない。
髪を切る、と言うのが正確だが頭を切る、などと言うと友達にお前頭切るのか、死ぬぞなどとからかわれる。調髪に行く、理髪に行くと言うのが正しい。
美容室との違い
さて床屋にも色々な形体がある。一般に「床屋」は髪だけでなく顔の毛をカミソリで剃ってくれて、もちろんシャンプーから肩たたきまでやってくれるような店を言う。けっこう時間とお金がかかるが、その割にかっこよく仕上がるとは限らない。
美容室はカミソリが使えないというルールがあり、床屋とは完全に区別される。女性・男性によらずお洒落さんが好む形体で、快感や値段や時間よりもファッションを重視する選択と言える。もちろんコースにもよるだろうが、ヘッド・スパや肩もみをしてくれるお店もある。
1000円カット
このように金額・所用時間・出来の面で理髪店の種類は「床屋」と「美容室」に大別される。そしてさらに美容室の”カット”というシンプル・メニューの価格・時間を極限まで突きつめたのがいわゆる”千円カット”であるが、これの難点は終わった後頭を洗ってもらえないことである。
チャチャッと顔を拭くだけのタオルを貸してくれる店や、掃除機で頭にこびりついた髪を吸い取ってくれる店、刷毛ではいて終わりという店。様々あるが1000円カットした日だけは風呂かシャワーに入った方が良い。でないと短い髪の毛が顔や頭に付きっぱなしだからだ。
消費税が8%になって以来、1000円とうたっているのに1100円近く料金を取るのが最近では当然となってしまっている。
2000円床屋
千円カット+アルファとも言うべき2000円床屋が存在するが、これは顔の毛剃りとシャンプー付きである。中にはちょっとばかり肩まで叩いてくれる良サービス店もある。
こちらは消費税が上がろうが2000円以内に抑えてるから、どうせなら900円足してしっかりアタマを洗ってもらった方がいいかもしれない。もちろん顔の毛剃りがあるから、クソ高い床屋へ行くのと仕上がり的には何ら違いはない。
店選び
1000円カット・2000円床屋の美点は時間がかからないこと、安いことである。仕上がりの良さはあまり期待してはならない。支払う値段を考えれば、一人あたりにかけられる時間は15分程度なのだから。
あれこれ髪型にこだわって細かな指示を出したければ、美容室あるいは本物の床屋へ行くべし。だが中には千円ながらもなかなか腕のいい職人がいる店がある。逆に坊主にするより他ないほどひどい腕前の店もある。
なので千円にしてはうまい店をいかに探すかが大事であり、見つけたなら通うべきである。
床屋の頼み方
オーダーは説明が面倒だからアイファオンであらかじめネットのヘアースタイル写真を保存しておく。そうしておいて始まる前に担当の人に見せてあげる。「こんな感じで」以外何も言わなくて済む(笑)。
切っている最中は別にくだらない話なんかしなくとも良い。どうせすぐ終わるから。そして終わって「いかかですか?」と聞かれたらよほどヤバくないかぎりやり直しさせてはいけない。だったら本物へ行け。
全て完了してお店を出るとき、ありがとうございましたと言われるから、お客のあなたも「お世話様でしたー」と言うこと。でないと安い料金でやってもらって労働者に申し訳ないだろう?