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映画【ロック・ザ・カスバ】コメディ王ビル・マーレー健在

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笑い・感動

今アマゾン・プライムで見放題中の映画「ロック・ザ・カスバ」は、2015年米制作のコメディーである。クライマックスはすっきりとした感動のストーリーで、もう終わったクリスマスや年末年始のおウチでの娯楽映画としてぜひオススメの作品だ。

タイトルはザ・クラッシュのアルバム「コンバット・ロック」収録の同名の曲からとったそうである。またストーリー自体も実際にあった出来事をベースとして描いているようである。

あらすじ

音楽プロデューサーというかマネージャーのようなスカウトマン、リッチーを演じるのはビル・マーレー。出だしは絶頂期のゴーストバスターズの頃と比べてやや年取った感を否めないが、単なる年寄り俳優の人気復活映画ではない。

所属歌手のロニー(ゾーイ・デシャネル)を無理矢理アフガンの兵士慰安ツアーに連れてくるが、彼女はビビってリッチーの金とパスポートを持って逃げ出す。アフガンの首都であるカブールで足止めを食らったリッチーは、ブルース・ウィリス扮する傭兵のようなジャーナリスト、ボンベイに金のトラブルで殺されそうになる。ボンベイへの支払いのため現地でとある村の武器取引に関わるが、村の洞窟で驚くべき歌声を持つ少女、サリーマを見出す。

命の危険を犯してアフガンの人気テレビ番組「アフガン・スター」に彼女を出演させ、世界的な興行を納め再び栄光に返り咲くために、リッチーは仲間のタクシー運転手や高級娼婦マーシーとともに奮闘する。

ダニー・ボイル監督の「スラムドッグ・ミリオネア」的サクセス・ストーリーに少し似ているが、笑えるという点で私はこっちの方が好きだ。

 イッキ見

中盤までブラックなビル・マーレーのユーモアで腹を抱えて笑った後、厳格な宗教戒律と習慣を破って歌うサリーマの勇気と、最後には彼女の歌声に魅せられるアフガンの人々の拍手喝采で映画は幕を閉じる。とにかく楽しめてスッキリする良い映画である。最近は最新映画ですらお金を払ってレンタルしたのを後悔するような退屈なものが多い。この作品は時間すら感じないくらい面白くイッキ見してしまった。

ビル・マーレーとブルース・ウィルスの絡みは腹わたがよじれるほど笑える。こんな笑いは「ハング・オーバー」シリーズ以来だ。気分がイマイチだという方もこれは笑わずにはいられないと思う。

あと現地の高級娼婦マーシーを演ずるのはケイト・ハドソンという女優。とてもセクシーで目の保養になるだろう。

 まとめ

アフガンという危険地域でビル・マーレーがクソ真面目な表情でジョークを語るスタイルがぴったりハマっている。ブルース・ウィリスもまた然り、どシリアスな顔で観る者の笑いを誘う。タイトルからは内容があまりわからないけれど、この二人が組んだのだから考えてみれば面白くないはずがないのだ。⭐️星5点中5点満点の映画だ。

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