「 takaの記事 」 一覧

【マルキ・ド・サド】「美徳の不幸」澁澤龍彦訳・新サド選集4より〜感想と紹介

2019/05/13  

新サド選集 マルキ・ド・サドの澁澤龍彦訳「美徳の不幸」は人気で数多く出版されている。ここにあるのは桃源社から出た昭和40年11月20日初刷”新サド選集4”定価450円である。「サド公爵夫人」で知られる ...

【ルネ・デカルト】「屈折光学」紹介および感想〜デカルト著作集1(白水社)

2019/05/12  

「方法序説」 デカルトの有名な「方法序説」は当初それに続く論文の序文として発表されたことは皆さんご存知の通り。すなわち「屈折光学」「気象学」「幾何学」の3つが付いていた。「方法序説」はその後単体で広く ...

ミルトン【失楽園】「善悪の知識の樹」について〜情欲の発端となる想像(イマージュ)

2019/05/09  

「生命の樹」 『創世記』にはパラダイスである”エデンの園”の中央に「生命の樹」があり、その”すぐ近く”には「善悪の知識の樹」があったと伝えられている;後の方の樹からは造物主は決して食べてはならないとア ...

【ソクラテスの弁明】「無知の知」〜プラトン対話編より読むデルポイ神託秘儀

2019/05/06  

今回は少しエッセーぽい哲学論考になります。 😉  理性 ヘルメス・トリスメギストスはその教説の中で「言葉はある地点まで魂を導くが、真実まで到達させることはできない:だが理性は偉大である。理性が真実まで ...

【仕事と日】古代ギリシャ詩人「ヘシオドス」の突っ込みどころ満載な本

2019/05/02  

ギリシャ神話の集大成『神統記』でも知られホメロスと同時代人とされる紀元前7世紀頃の詩人ヘシオドス;かれの『仕事と日』は「神統記」と並ぶ人気のある代表作である。 現代人が読んでも非常に面白いだろうこの詩 ...

【古代音楽論集】プトレマイオス「ハルモニア論」〜西洋古典叢書より紹介

2019/04/29  

西洋古典叢書 京都大学出版会が出している西洋古典叢書シリーズにある「古代音楽論集」には、アリストクセノスの「ハルモニア原論」およびプトレマイオスの「ハルモニア論」が収録されている。価格は新品で3600 ...

【ストーン・ヘンジ】「巨石文明の謎を解く」アルケミスト叢書〜紹介

2019/04/27  

大阪の創元社はポー全集などの創元推理文庫の東京創元社とは別で、アルケミスト叢書なる子供っぽい絵本を出しており、ペーズ数も少なくあっという間に読み終えることができる。 「ストーン・ヘンジ 巨石文明の謎を ...

【マルキ・ド・サド】「新ジュスティーヌ」澁澤龍彦訳〜紹介と感想

2019/04/24  

河出文庫版「新ジュスティーヌ」は手軽にサドの世界に足を踏み込む格好の入門書である。サド侯爵の小説は長ったらしいものが多いし、お決まりの道徳論説や無神論哲学が何度も繰り返されるため、一般の読者は何も無理 ...

【ブッダ・神々との対話(サンユッタ・ニカーヤⅠ)】中村元訳〜内容紹介と感想(2)

2019/04/23  

岩波文庫の中村元訳シリーズのレビュー:これらはどこの図書館の一般棚にも置いてある身近な本だけれども、ひとたび読み方を誤ると諸刃の剣と化す。つまり真理、救済へ導く代わりに破滅へ誘うのである。破滅とはすな ...

【チベットの死者の書】川崎信定訳・第1巻第2章「チョエニ・バルドゥ」第1日目

2019/04/22  

『チベットの死者の書』抜きにしてチベット仏教は語れない;川崎信定先生の詳細な註解と解説のついたちくま学芸文庫の原典訳を参照しながら、第1巻の第二章の「チョエニ・バルドゥ」の第一日目の内容について考えた ...

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