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【ニコラ・テスラ】「秘密の告白」成甲書房・レビュー〜告白体の文脈から垣間見る天才の孤独

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電気自動車

テスラと聞いて現代っ子がまず思い浮かべるのはイーロン・マスクがCEOを務める電気自動車メーカーだと思う。自白すれば筆者がイーロン・マスクを知ったのはすごい最近で、コロナ・ウィルスのニュースを頻繁にYoutubeでチェックするようになってからだ。

画面のおすすめにこれまたイーロン・マスクがCEOのスペースXの逆噴射・軟着陸動画や、宇宙にテスラ・ロードスターに乗せられた人形の打ち上げ動画があったのだ。特に軟着陸はどこまでがCGでどこまでがライブ映像なのかわからないくらい、すごい曲芸だった。

太陽光発電

さてテスラはwikiで見ると太陽光発電パネルのメーカーでもある。なるほど「秘密の告白」の最後に、ニコラ・テスラは太陽エネルギーの利用すなわち太陽光発電について言及しているが、この時点では単なる未来へ課したひらめきのようなものでしかない。

だが今や一戸建ての住宅でさえ太陽光発電パネルを設置し、考えてみると電卓でさえ太陽光電池を搭載している。人工衛星や国際宇宙ステーションの電力もそうである。このように太陽エネルギーの”利用”は当たり前のものとなった。

エジソン

同じ発明王でありライバルだったエジソンは小学二年生でもその名前は知ってるのにテスラはそうではない。筆者も今まで気にしたこともない。この本を買う気になったきっかけはイーロン・マスクでも太陽光発電でも、テスラ・コイルでもない。テスラ・コイルの実験風景写真はまるでスパイダー・マンの悪役みたいだ。

でも本を読むとテスラは高圧電流の安全性を訴えていたから、写真はそのアピール、もしくは後世へかっこいい写真を残すことを狙ったのではないか。気取った顔写真表情も口ひげを生やし、内面の美しさより見た目を重視する人の性格が現れている。

怪しい書店

成甲書房という書店名はちょっと引いたが、本の内容自体は普通に面白い。230ページ全く退屈せずに読め、ハードカバーで製本の出来も良く、しかし巻末に広告されていた怪しげなライナップには手が出なかったが。

結論としてこの興味深い本は読んで損はない。20世紀の巨大な電気の文明がどのような野心によって気付かれてきたか、そして21世紀の今我々のいる世界がどれだけ電気に支配されているか、考えてみる良い資料になる。

ナノテスラ

nT(ナノテスラ)は地球磁場の測定記録数値に付けられる単位であり、磁束密度とwikiでは書かれている。この単位名はもちろんニコラ・テスラに由来する。この現在最も重要な電磁気なる力の単位に名前がなっているテスラとは、また4200機以上の相互リンクする人工衛星や火星旅行を計画している民間企業の野心家、イーロン・マスクが信奉するこの科学者・発明家とはいかなる人物だったのか。

おっと、本を読もうと思った動機を語ってしまった。この男はミルトンの詩の中の、サタンが率いる地獄の叛逆天使で言えば切り込み隊長的キャラクターだ。イーロン・マスクとて、悪魔に魂を売り富と力と名声を得たのだ。

でなければこの本に書いてあるような傲慢な企図が計画されるはずがないではないか?それは、読んでみればわかるように”自然のエネルギーの利用”であり、地球温暖化対策班がこぞって世界中で善だとみなしているものなのだ。

電磁気力

ところが別な事実も先進最先端の科学により判明してきている。電磁気力は宇宙を支える基本的な力であり、人間が数百年前に発見する前からあった。電気は宇宙全体に広がっているらしい。物質なら原子がある。原子ならそれは電気を帯びている。

テスラはこのことを知ってはいなかった。自然を利用するなどということは出来ない。弱いものが強いものを利用するなんて出来ない。この本でテスラは自然を弱いもの、言うことを聞かせられるもの、下位のものとして見ている。

だが人間ほかあらゆる生き物を守っているのは地球の作り出す電磁気力であることは、最近出版されたありがたい本によって報告されている。Youtubeでもたくさんの動画が観れる。

我々は電気製品が全く使えなくなった時のために、覚悟を決めておく必要がある。停電ではない。停電なら発電とか充電したバッテリーや電池が役に立つ。それが起こる時は、そうではないのだから。

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