水で【どん兵衛】は美味いのか?〜冷やしカップ麺の真相を検証する
水でカップ麺を作るという選択
季節は春。日中は初夏のような暑さを感じることも増えてきた。そんなとき、火を使わずにさっぱりしたインスタント麺を食べられたら……と考えた人も多いのではないか。
袋麺なら、茹でてから冷水で締め、スープを氷で溶かせば冷やしラーメンが楽しめる。しかしカップ麺はどうだろう? 湯を注ぐだけの手軽さが魅力なのに、いちいち中身を取り出すのは面倒だ。
そこでネット上では「水で作る冷やしカップ麺」なるワザが話題に。たとえば日清「どん兵衛」に水を注いで1時間放置すれば、まるで冷やしうどんのような一杯ができあがるという。
本当にそんなことが可能なのか? 筆者が実際に試してみた。
赤いきつねで実験してみた
今回使ったのは、日清どん兵衛ではなくマルちゃんの「赤いきつね」。似たような和風カップ麺なので、差は小さいと判断。
常温の水を注いで、ふたを閉じて1時間放置。その後ふたを開けてみると、見た目は意外といけそうな雰囲気。さらに氷を数個投入して冷やし度アップ。
合いそうなトッピングとして、キュウリと梅干しを用意。
全体をかき混ぜ、冷やしうどん風に仕上げる。
最後に盛り付け。見た目はなかなかだ。
結論:水で作っても美味くはない
いざ実食。「まあまあ…?」と思いきや、正直な感想は「食べられなくはないけど、美味しくはない」。
水でも確かに麺は戻る。しかし出汁の香りも弱く、食感も中途半端。冷やしうどんとして期待するにはハードルが高い。
単に冷たいものを食べたいだけなら、いっそベビースターラーメンを凍らせてかじっていた方が、よほど満足度は高かったかもしれない(?)。
どうしてもカップ麺を冷やして食べたいなら、一度湯戻しした後で冷やす手順を踏むべきだろう。水だけで仕上げるのはおすすめしない。
総評:ネタとしてはアリ、でも味は期待しないで
ネタとして一度試してみる価値はある。特に、災害時や非常時のサバイバル術としては知っておいて損はない。
ただし、味を求めるならやめておいた方がいい。素直にお湯を使おう。時間も短縮できるし、結果的に満足度も高い。
「水でどん兵衛」は、話題にはなるが、グルメではない。
おまけ:リンク
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