哲学 【ヘルメス・トリスメギストス】まとめ――「全」「1」「言葉」をめぐる哲学断想 言葉とは何か言葉とは何だろうか?バイブル的には「言(ロゴス)」によって世界が創造された。魂を生かす糧であり、神の子そのものでもある。一方、地上的には人間の口から発せられる音、鼓膜に届く空気の振動に過ぎない。言葉は音声だけでなく、文字として紙... 2025.04.20 哲学
哲学 アリストテレス【自然学】――宇宙を動かす見えざる力を求めて ヘルメス選集――運動・時間・場所をめぐる思索「すべての動くものは、何かによって、何かの中で動かされる」――この命題はアリストテレス『自然学』の基本的な教義であり、後のヘルメス思想にも継承された。紀元前後のヘレニズム時代に編纂された『ヘルメス... 2025.04.20 哲学
哲学 【レビュー】ソクラテスの弁明――死刑囚となった哲人の最期の言葉 ソクラテスの弁明とはプラトンの著作の中でも最も広く知られ、親しまれている対話篇『ソクラテスの弁明』。この作品は、哲学者ソクラテスがアテナイ市民によって告発され、法廷で自らを弁護した実録的対話です。弁護士もつかず、自己の信念を淡々と語り、最終... 2025.04.20 哲学
哲学 ブッダの真似事は危険だ――『真理のことば』、惑・痴・二障・百八煩悩 仏陀の言葉はなぜ危険なのか? 思想:この世を否定する声 『ブッダの真理のことば・感興のことば』は、決して「面白く読める」たぐいの本ではない。むしろ、ページをめくるほどに、生きること自体に虚しさを感じてしまう可能性がある。快楽や楽しみを人生の... 2025.04.19 哲学
哲学 デカルト『方法序説』を読み直す:我思う、ゆえに我在りとブレードランナーの十字路 デスクの上のiMacには『ブレードランナー2049』が流れている。ジョニーウォーカー12年は高くて買えない。代わりに赤いラベルの安ウイスキーをロックグラスに注ぎ、キャラメルコーンをつまみにしながら考える。「我思う、ゆえに我あり」。この有名な... 2025.04.19 哲学
哲学 【抱朴子】道教〜宗教化され伝説化された仙人そして仙薬とは 概要例のごとく『抱朴子』についての詳細はwikipediaに丸投げする。今回は岩波文庫と明徳出版社の中国古典新書に出ている本のレビューとなる。”道教”のwikiには典籍欄にこの書が大々的に載る。ということは、道教に興味を持った限りは目を通さ... 2021.08.25 哲学
哲学 【列子】中国古典新書・明徳出版社・レビュー〜「道教」宗教化した道、哲学化した宗教 概要『列子』は50歳にして出会った筆者のお気に入りの本だ。滅多に出会えない大好きな本がまた一つ増えた。媒体は明徳出版社の中国古典新書なるシリーズ。『列子』の巻は全文収録で、現代訳、用語解説、原文が付く。それでいて編集があっさりとしていて読み... 2021.08.02 哲学
詩 【空海】『性霊集』〜超難解詩文集を読んで 概要空海、弘法大師のよく耳にする有名な本『性霊集』は、性的な内容の本でもなければ、西洋のインクュバス・スクブスといった淫夢精霊の類を論じた本でもない。正式の題名は「遍照発揮性霊集」で、弟子が一生懸命集めた空海の詩文散文集である。題名だとたく... 2021.06.23 哲学詩
哲学 【普勧坐禅儀】道元禅師の座禅指南書〜只管打坐を勧める日本曹洞宗高祖の意図 概要『普勧坐禅儀』は道元禅師(以下道元・敬称省略)中国から帰国してまず著した本。本といえ小さな巻物で漢文で書かれた国宝である。弘法大師の『聾瞽指帰』的意義を持つ、日本仏教の現状を打開するパンクロック宣言のようなものだと言える。だが平安時代初... 2021.06.20 哲学
哲学 【荘子】岩波文庫版(4冊組)を読んで〜感想紹介〜Tao[道]とは何か 概要菅原道真は讒言によって太宰府に左官され、そこで苦労をし、幼い子供を葬り、ついに終焉を迎えた。以後朝廷では怪異が続き、様々な道真の供養を行うも無駄で、醍醐天皇は皇居の落雷事件によって崩御する。天神と呼ばれ学問の神様と崇められている我が国の... 2021.05.27 哲学