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デカルト【哲学原理】第二部「物質的事物の諸原理について」〜解説(1)

「精神指導の規則」デカルトの「哲学原理」は「精神指導の規則」に比較して明瞭さ・簡潔さともに格段にアップしている。根底に流れる思想・方法は首尾一貫しているにもかかわらず、「精神指導の規則」はやや難解であった。「哲学原理」は数学者らしくさらっと...
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【哲学原理】から読めるデカルト哲学・方法・思考について

前の「哲学原理」の記事がよくわからない内容だったので、今回は言葉を少し多くしたい。その内容はこの本を読んで導かれた真理のことを書いたのだった;”真理”というと何かとても深遠なもの、難しいもの、一般人の到達不可能なものといった偏見がある。しか...
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ルネ・デカルト【哲学原理】から導かれる自明な真理について

これは17世紀の本。作者はフランスのルネ・デカルト。原文は当時の書物が一般的にそうだったラテン語。地球地球は自転していると、学校で習った。また1年つまり365日かけて太陽の周りを一周することをも。反対に言えば一回の自転が24時間つまり1日、...
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プラトン【饗宴】レビュー〜異色作・エロス、両性具有者、ダイモーンについて

概要まずこの「饗宴」はプラトンの他の対話篇とは趣が異なっている興味ふかい作品の一つである。どういった点がそうであるかということについて述べる。作品の設定はとある気心知れた哲学者や識者の宴会が開かれた。そこで彼らは二日連続で飲み会をやってるし...
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【禅】について〜チベット密教、仏陀の教えと比較

ヨーロッパでブーム多くのテロ事件などで揺れ動くヨーロッパで座禅が赤々と燃える燠火のように密かに熱いブームになっているという。日本では古来より親しまれてきた仏教の瞑想の形だけれど、シャレたパリの路地裏などの洞窟のような隠れ家で禅を行う人々の姿...
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コンフュシウス【孔子】の論語、面白いんだぜ

Confusius コンフュシウス、孔子孔子、英語でConfusiusは中国の紀元前の思想家だ。儒教と呼ばれる教えの教祖的存在である。孔子の生前の教えや言葉をまとめた書物がとても有名な論語として知られている。高校時代の愛読書ぶっちゃけ私は高...
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ヘルメス・トリスメギストスと学ぶバイブル解釈(2)

Exodus出エジプト記Exodusには執拗なモーゼとアロンの訪問により、ファラオとエジプト全土が災いに晒される様が描かれる。アロンというのは口下手なモーゼを助ける彼の兄弟だ。すなわちモーゼが語るべきことをLordがモーゼに啓示し、話すこと...
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ヘルメス・トリスメギストスと学ぶ〜バイブル解釈(1)

アートとしての聖書聖書という書物は非常に分厚くてひとまとめで製本されるとページ数が多くなり、かなり大きい文字のものでないと細かくて読みづらい。宗教としてではなく文学もしくは芸術作品として捉えるとその面白さがわかる。読み物としての聖書、芸術家...
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【プラトン】「クリトン」行動はいかにあるべきかということについて〜レビュー

プラトンの著作「クリトン」は短い。ソクラテス最後の日々を綴るプラトン全集第1巻に収録されていて、「パイドン」で亡くなるソクラテスを仲間のクリトンたちで助けようと申し出る。言わば保釈金みたいのを看守につかませて逃がそうと言うのである。ソクラテ...
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【チベットの死者の書】ちくま学芸文庫版〜詳細考察

本の全体構成この書物「チベットの死者の書(バルドゥ・トェ・ドル)」は三巻から成る。 第一巻はチカエ・バルドゥとチョエニ・バルドゥ 第二巻はシパ・バルドゥ 第三巻は祈願の文書である。カタカナで書いても訳がわからないから簡単に解説する。簡単な用...