「小説」 一覧

【エドガー・アラン・ポー】「黄金虫」〜海賊の宝探し、暗号解読の物語

2018/06/03  

創元推理文庫第4巻収録のエドガー・アラン・ポー「黄金虫」についての紹介。 あらすじ この小説はウィリアム・レグナンドという落ちぶれた若い元金持ちが、ふとしたきっかけから海賊の遺した宝の地図を発見して謎 ...

【エドガー・アラン・ポー】「早まった埋葬」短編小説〜生きながら棺桶に入れられる恐怖

2018/06/01  

創元推理文庫には安価な価格でポーの作品をコンプリートできるシリーズがあるのをご存知だろうか。「ポオ小説全集」4巻がそれである。さらに「ポオ・詩と詩論」なる別冊や、全集の2巻にはいち早くこのアメリカの天 ...

【オトラントの城】イギリス・ゴシック小説の祖・ホレース・ウォルポール作〜あらすじ内容紹介・レビュー

2018/05/15  

作品概要 イギリスの貴族ホレース・ウォルポールの「オトラントの城」(1764年)は、城という閉ざされた現実空間に幽霊や超常現象が出没するホラー色の濃い物語。ウィリアム・ベックフォードの「ヴァテック」、 ...

ジョルジュ・バタイユ【眼球譚】〜狂気のエロティシズム小説を紹介

2018/05/07  

バタイユのファースト小説である「眼球譚」という作品についての、全然学者っぽくないレビューである。バタイユの本は学者先生たち(論文を書いて給料をもらっている人種)が好んで取り上げる難解さに満ちているため ...

谷崎潤一郎【神童】短編小説紹介〜堕落する天才児が最後に見出したもの

2018/04/24  

中公文庫”潤一郎ラビリンス”シリーズⅢに収められている「神童」という短編を紹介。 潤一郎ラビリンス このシリーズは谷崎潤一郎の中短編小説をまとめたもので、あまりにも面白いので全16巻を奮発して買ってし ...

坂口安吾全集より【女剣士】紹介〜笑えて馬鹿げて狂ってる短編小説一例

2018/04/16  

三島由紀夫賞賛 坂口安吾という小説家は筆者の時代の教科書に載ってなかったので、今まで知らなかった。今も載ってないのではないだろうか。 というのも「走れメロス」なんかが国語で読まされる太宰治なんかと違い ...

泉鏡花【高野聖(こうやひじり)】他短編〜感想・レビュー

2018/04/11  

難しい文章 泉鏡花、その名前を耳にしたことはもしあっても、実際にその小説を読んだことがある人は少ないのではないだろうか。そんなことはないだろうか。 筆者もまた中年のおっさんにして初めて「高野聖」を読ん ...

【谷崎潤一郎】という未踏の世界〜いざ迷宮へ

2018/04/05  

日本文学の魅力 これまでいっかな日本の文学に興味を持たなかった私に、日本の文化の良さ・魅力というものに目を向けさせてくれたのは三島由紀夫氏のおかげだった。 日本語という国語の持つ美、文字の織りなす魔力 ...

三島由紀夫【豊饒の海】まとめ(1)〜「春の雪」「奔馬」レビュー・解説・感想

2018/02/28  

およそ1965年から1970年死の当日までにかけて製作された大長編小説「豊饒の海」は全4巻から成っている。三島由紀夫自身がこの作品について色々解説しているが、想定があまりにも壮大である上かなり主観的。 ...

三島由紀夫【英霊の声】あらすじ・要約・レビュー〜2018年最新版

2018/02/12  

三島由紀夫の1966年発表短編小説である。霊媒師の元に集った主人公を含む一行が、降臨した神霊の言葉を聞く。 概要 呼び出された霊は2.26事件で処刑された青年将校らと、大東亜戦争で散った神風特別攻撃隊 ...

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