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哲学的偏見

ブッダ・神々との対話|サンユッタ・ニカーヤⅠの詩的教えを再読

【ブッダ・神々との対話】詩のように刻まれる言葉──中村元訳『サンユッタ・ニカーヤⅠ』再読ノート(2)岩波文庫という“日常の刃”中村元訳『ブッダ・神々との対話』(サンユッタ・ニカーヤⅠ)は、あまりに身近に置かれている。図書館の一般棚、大学生協...
疑似学術地帯

チベットの死者の書とヤブユムの真意|第1日目の幻視と解脱の教え

【チベットの死者の書】川崎信定訳・第1巻第2章「チョエニ・バルドゥ」第1日目『チベットの死者の書』を抜きにしてチベット密教は語れない。川崎信定氏による緻密な翻訳と註解が施されたちくま学芸文庫版を参照しつつ、第1巻第2章「チョエニ・バルドゥ」...
ラーメン豚の鳴き声

【麺屋奏】豚そばレビュー|大崎市の二郎インスパイアで味わう極上の一杯

【麺屋奏(めんやかなで)】再び「豚そば」直球レビュー|ジロリアンなら絶対外せない一杯やっぱり「豚そば」しか勝たん久々に訪れた大崎市古川台町の二郎インスパイア系ラーメン店「麺屋奏」。何を食べるか? 迷わず「豚そば」一択。今回写真は若干ずれてい...
哲学的偏見

【LIVEとは何か】宇宙と哲学から考える現在進行形の意味

【LIVE】現在進行形の宇宙と古代音楽の記憶春なのか初夏なのか、季節の境が溶けかかった東北の宵。安ウィスキーを片手に、取り留めもなく流れる思索を記録しておくことにする。内容に期待されると困るので、興味のない方は無駄なデータ通信を節約されたし...
哲学的偏見

【仏教の誤解と真実】原始仏典から読み解くブッダの教え〜『サンユッタ・ニカーヤ』より

【buddhism】仏教の生んだ誤解と原初の主要な教義についての論考〜『サンユッタ・ニカーヤ』より(1)*本記事は中村元氏の訳本・岩波文庫『ブッダ・神々との対話』(サンユッタ・ニカーヤⅠ)に依拠しています。仏教と葬式――広まった誤解日本の片...
小説の闘牛場

マルキ・ド・サド『ソドム120日』青土社・佐藤晴夫訳レビュー|狂気と快楽の文学

【マルキ・ド・サド『ソドム120日』】佐藤晴夫訳・青土社──地獄の饗宴を読む地獄の序文──マンディアルグと“精神の安全弁”アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグが書いた『イギリス人』の序文(澁澤龍彦訳)に、次のような言葉がある。「私は、彼ら...
ラーメン豚の鳴き声

山岡家「絶品えび塩らーめん」レビュー|ダイエット中でも大満足!

【山岡家】期間限定「絶品えび塩らーめん」実食レビュー|ダイエット中に食べてみた!山岡家ファンの皆さん、お待たせしました!平成最後の春限定メニューはコレ——その名も、絶品えび塩らーめん!昨年の「濃厚えび味噌らーめん」も話題でしたが、今回は塩系...
小説の闘牛場

『海の百合』マンディアルグ|処女喪失と神話的恋愛の美学

マンディアルグ【海の百合】品田一良訳〜内容と感想 この長編作品が生まれるまでには、作者の”海の百合”と呼ばれる花との現実の出会いがあった。その出来事は同名の小評論「海の百合」に書かれている。この花は学名”パンクラス”と呼ばれる;力強く、香り...
ラーメン豚の鳴き声

山岡家「牛もつ味噌ラーメン」レビュー|辛旨スープ&ぷりぷりモツの冬限定メニュー

【山岡家】期間限定「牛もつ味噌ラーメン」レビュー|辛旨スープ×プリプリもつで完飲完食!平成最後の冬、山岡家の期間限定メニューに登場したのは「牛もつ味噌ラーメン」!つけ麺バージョンはなく、ラーメン一本勝負。遅ればせながら実食してきたので、じっ...
小説の闘牛場

【悪徳の栄え】澁澤龍彦訳で読むサドの幻想と残酷美|河出文庫版レビュー

【マルキ・ド・サド】『悪徳の栄え』澁澤龍彦訳・河出文庫版レビュー河出書房新社より刊行されている澁澤龍彦訳『悪徳の栄え』(上・下巻)は、全訳ではないもののサド作品の精髄を凝縮した濃厚な抄訳である。その分量は全体の3分の1程度とされるが、読者を...