ダンテ【神曲】まとめ(29)〜「天国篇」第16歌・第17歌・第18歌

ダンテらがいるのは殉教者の住まう火星天。十字形の光からダンテの先祖のカッチャグイダが話しかける。第16歌〜田舎者カッチャグイダが引き続き火星天で演説を続ける。この歌での主な話の内容はフィレンツェが田舎者の成り上がり者たちによって堕落させられ...

ダンテ【神曲】まとめ(28)〜「天国篇」第13歌・第14歌・第15歌

第13歌〜星座ダンテは天国界第4天である太陽の中にいた。「神学大全」の著者トマス・アクイナスの話が続く。そのうち太陽天の二つの日輪がそれぞれ夜空の星座のような動きを始める。冠のように輝いている日の輪は12人ずつの魂で構成され、合計24人の魂...

ダンテ【神曲】まとめ(27)〜「天国篇」第10歌・第11歌・第12歌

ダンテとベアトリーチェは天国界第4の太陽天へと登る。第10歌〜トマス・アクイナスダンテとベアトリーチェは創世記によると造物主が天と地の時の印となるように造った、大きな光るものすなわち太陽へと着いた。二人は太陽の中へ入った。そこにいる人々もま...

ダンテ【神曲】まとめ(26)〜「天国篇」第7歌・第8歌・第9歌

第7歌〜ホサナ水星に住む魂たちはホサナの讃歌を歌いながら万軍の主を讃え、向きを変えると一斉に飛び立っていった。それは地上に例えればさながら小鳥の群が飛び立つようでもあろうか?ホサナとはヘブライ語で「救いたまえ」の意味。魂らは二重の輝きに包ま...

ダンテ【神曲】まとめ(25)〜「天国篇」第4歌・第5歌・第6歌

ダンテ『神曲』まとめ「天国篇」シリーズ2回目。天国界におけるベアトリーチェとの問答は主にキリスト教の教義に関するのが多いが、それらについては退屈だろうからあまり触れない。登場する魂たちの姿、各天国の天界の描写もほぼ光のみである。光、光、光。...

ダンテ【神曲】まとめ(24)〜「天国篇」第1歌・第2歌・第3歌

神の正義により呪われた者共が落ちる地獄、罪を浄めるために慈悲をかけられた魂が苦しむ煉獄を経て、ダンテは完全で純粋な人々の住む天国界へと進む。彼を導くのは若くしてこの世を去り至高天から使わされた愛する女性・絶世の美女ベアトリーチェである。彼女...
小説

ジョルジュ・バタイユ【眼球譚】〜狂気のエロティシズム小説を紹介

バタイユのファースト小説である「眼球譚」という作品についての、全然学者っぽくないレビューである。バタイユの本は学者先生たち(論文を書いて給料をもらっている人種)が好んで取り上げる難解さに満ちているため、それら専門的な解説書は我々一般人にとっ...
まとめ記事

ダンテ【神曲】「煉獄篇」〜まとめのまとめ〜

ダンテ『神曲』の「煉獄篇」まとめシリーズの便利なリンク集です :-D ダンテ【神曲】まとめ(13)〜「煉獄篇」第1歌・第2歌・第3歌ダンテ【神曲】まとめ(14)〜「煉獄篇」第4歌・第5歌・第6歌ダンテ【神曲】まとめ(15)〜「煉獄篇」第7歌...

ダンテ【神曲】まとめ(23)〜「煉獄篇」第31歌・第32歌・第33歌

ついに険しい煉獄山頂上の地上楽園に到達したダンテ。だが彼の崇拝する永遠の女人・ベアトリーチェの呵責なき糾弾で、雷鳴のような涙を流す。「煉獄篇」の最終回。第31歌〜悔恨の涙天の使命を帯びて地獄の入り口で彷徨うダンテへウェルギリウスという助け船...

ダンテ【神曲】まとめ(22)〜「煉獄篇」第28歌・第29歌・第30歌

第28歌〜二つの河ダンテが煉獄の山頂上の楽園を徘徊していると、一人の美しい婦人マチルダが花を摘みつつやって来た。彼女がこの場所の地理を優しく説明してくれた。ここには二つの河が渾々と流れている。一つはこれまでの罪を忘却させる効用を持ったレテ、...