ヘビーメタルというジャンル──音楽オタクの楽園、そして私の聖域
メタルにも色々ある
「ヘビーメタル」と「ハードロック」。言葉は似ていても、その音楽性は異なる。ハードロックはよりメロディアスで聴きやすく、メタルに比べて“柔らかい”印象を持つ。とはいえ両者は一括りに“メタル”として扱われがちだ。
ボン・ジョヴィ、ジョン・メレンキャンプ、エアロスミスなどはハードロックに分類される代表例だろう。映画『レスラー』の中で、ストリッパーが踊るラットの名曲「Round and Round」は80年代ハードロックの象徴的な一曲である。
ちなみに、海外でハードロック・カフェの看板を見るとテンションは上がる。だが高そうなので一度も入ったことはない。
ハードロックとメタルの境界線
ハードロックからさらに分化したのが、真に“メタル”と呼ばれる音楽ジャンルだ。スラッシュ、デス、正統派ヘヴィメタル…どれも私の魂を震わせる音楽である。
メタルの特徴は「硬さ」。名前に“金属”とあるように、音の質感がまさにメタリック。そして、テクニックが要求されるジャンルでもある。
- 条件①: 演奏技術が高くなければ成立しない。
- 条件②: 音質が命。数万円クラスのヘッドホンでこそ、その真価が味わえる。
S.O.D──究極のクロスオーバー
メタルの中でも私が特に推すのが S.O.D(Stormtroopers of Death) だ。名前の由来はスター・ウォーズの白い兵士「ストームトルーパー」。
アンスラックスのギタリスト、スコット・イアンを中心に1985年に結成。ハードコアパンクとスラッシュメタルを融合させた“クロスオーバー・スラッシュ”の草分け的存在だ。
ボーカルのビリー・ミラノはその後、M.O.D(Method of Destruction)を結成。こちらも筋肉質で攻撃的なサウンドが魅力だ。
デス・メタルの境地
スレイヤーはよく“硬派”と評されるが、あれはデスではなくスラッシュメタル。デス・メタルとは、地獄から絞り出すようなシャウトと混沌としたギターリフで構成される、さらに過激なスタイルである。
ナパーム・デスはその極致。最短0.2秒の楽曲を連発し、1枚のアルバムに何十曲も収録されていることも。若い頃は笑っていたが、今では彼らの真の凄さがわかるようになった。人間、成長するものだ。
おすすめの聴き方は「冬の地吹雪の中でドライブ中に爆音再生」。これに勝るものはない。
管理人おすすめメタルあれこれ
BABYMETALが海外で注目されているが、私はどうにもハマれない。演奏は確かに上手く、音質も申し分ない。だが“メタル”というよりは“企画もの”に感じてしまう。あれは「子どものお祭り」だ。
私なら、Trivium や Exodus を聴く。Korn や Incubus も悪くない。さらには、Led Zeppelin の60年代のアルバム群──これはメタル以前の聖典ともいえるだろう。
とにかく私は「メタル」という音楽が、心底好きなのだ。
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