【スターウォーズEP4感想】新たなる希望――すべてはここから始まった

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【スターウォーズEP4感想】新たなる希望――すべてはここから始まった

ジョージ・ルーカスが1977年に世に送り出したスペース・オペラ、それが『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』。

本作こそ、すべての“スターウォーズ伝説”の起点。物語の順番では4作目だけれど、映画としては最初の1作目。その衝撃は今なお、多くのファンを虜にしてやまない。

この記事では、旧三部作の最初の1作『新たなる希望』を中心に、物語の魅力・キャラクター・メッセージ性をあらためてレビューする。

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銀河に光を取り戻す旅が始まる

銀河を支配する帝国と、それに抗う反乱軍。舞台は宇宙、だけど語られるのは“希望”という、きわめて人間的な物語だ。

砂漠の星タトゥイーンに暮らす若者ルーク・スカイウォーカーが、反乱軍の姫レイア、隠者オビ=ワン・ケノービ、密輸業者ハン・ソロたちと出会い、やがて運命に導かれてジェダイの道へと進む。

R2-D2という小さなメッセンジャー

きっかけは、レイア姫が帝国に囚われる前にR2-D2へ託した“あるメッセージ”。

それがルークのもとに届いたとき、運命の歯車が回り出す。いわば物語の鍵を握るのは、この愛らしい小型ドロイドだった。

師弟の因縁――オビ=ワンとダース・ベイダー

かつての師弟が、デス・スターで激突する。静かなライトセーバーの剣戟。勝敗はすでに決まっているようで、オビ=ワンは“ある形”でルークにフォースを託す。

ここからルークの“霊的成長譚”が始まる。

クライマックス:希望の一撃

設計図から発覚した、デス・スターの“たった一つの弱点”。ルークは反乱軍の最後の切り札として、フォースを信じて爆弾を撃ち込む。

科学でも戦略でもなく、直感と信頼。それがこの戦いを制した。

なぜ“新たなる希望”なのか?

この物語が世界中に愛されたのは、「戦争映画」でも「SF」でもなく、“神話”だからだ。

失われた力を継ぐ者。闇に堕ちた英雄。希望の継承。こうした要素は太古の神話と共鳴し、現代の観客の魂を揺さぶった。

あとがき:スターウォーズという“世界”のはじまり

旧三部作が持つ魅力――それは作られた順番ではなく、“最初の1作”が放ったエネルギーにこそ宿っている。

近年のスピンオフ作品(『ローグ・ワン』や『ハン・ソロ』)も、ほとんどがエピソード4前後の世界に密着していることからも、それは明らかだ。

全てのスターウォーズは、ここから始まった。

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