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【ダグ・リーマン監督】映画「ザ・ウォール」紹介・感想〜悪質チャットを思わせる粘着スナイパーの毒性

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人気シリーズ「ボーン・アイデンティティー」の映画監督であるダグ・リーマンのアマゾン・スタジオズ作品「ザ・ウォール」の紹介・感想。

死体

ダグ・リーマン監督はポール・グリーングラス監督とともにリアルな緊迫感のある映画で知られていると思う。最近だとトム・クルーズ主演「バリー・シール」なんかも撮っている。「ザ・ウォール」は2017年の監督作品で、息が詰まるほどのスリルと緊張感が最高の映画である。

イラク戦争の終わり近く米軍の二人組の狙撃手、アイザックとマシューズは砂漠地帯に派遣されていた。石油パイプライン建設現場であるそこには見事に頭部を撃ち抜かれた作業員や兵士の死体がゴロゴロ転がっていた。

双眼鏡

20時間、地面に伏せてライフルと双眼鏡を覘いていたが、全く敵のスナイパーの気配がない。ついにマシューズ軍曹は「馬鹿らしい!」と立ち上がり現場へ歩いて行った。

何かが変だ、本当に全員頭を撃ち抜かれている。マシューズが無線で呼びかける。イヤホンで答えるアイザック。よせ、退避しろ!双眼鏡を覗きながら警告するも時すでに遅し。凄腕のイラクのスナイパー・伝説の”死の天使”ジューバが撃ってきた。

無線

軍曹は深手を負い倒れ臥す。アイザックは助けに向かい膝を撃たれ、危なっかしい石ころで積み上げただけの低い壁の影に隠れる。マシューズは返事しなくなった。反対に敵のスナイパーであるジューバが無線に割り込んできた。

ジューバは最初味方の応援の振りをした。なまってはいても英語が出来たのである。これは敵がカモフラージュしているに違いないと気付いたアイザック。ジューバはこうやって無線に割り込み、味方の振りをして米軍をおびき寄せ、助けや調べに来た犠牲者を一人だけで皆殺しにしていたのだ!

蜘蛛

この蜘蛛の巣の中の毒蜘蛛のような恐ろしい奴は瓦礫のゴミの山に潜んでいるらしかった。壁の影に隠れて嫌らしい敵と無線で会話しながら、一体どうやってこの苦境から脱するのか、ハラハラさせるサスペンス映画かと思わせる。

だが、最後まで観ればわかるが誰も助からない。救助に来たヘリコプターも墜落させられ、アイザックは死に、ジューバは再び無線で獲物を呼ぶ。

無慈悲

今はもうやめたがMOBAをやっていた頃に、やたら粘着してくる悪質なプレイヤーがいたがそれを憶い出した。そいつはひたすら悪意と残忍な言葉を冷たく語り、ゲーム感覚で精神的に暴力を振るうのだ。「ザ・ウォール」の敵スナイパーであるジューバもまた、逃げ場のないアイザックを言葉でいたぶる。

血も涙もないジューバのセリフはオンラインの対戦ゲームのようであるが、実際にアイザックは殺されそうで狙われており、相棒のマシューズはすでに目の前で殺されている。ダグ・リーマン監督の持ち味が存分に発揮された1時間半をどうぞお楽しみください。

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