「詩」 一覧

【中原中也】月夜の浜辺〜ひとり談話

2017/06/12  

若くして逝った詩人 日本文学史に輝く素朴な彗星、中原中也は1907年に現山口県湯田温泉に出生した。その後わずか30年後の昭和12年、30歳の若さで彼は夭折することになる。 夭折という言葉を覚えたのも彼 ...

ボードレール【悪の華】「1日の終わり」〜暗闇とともに訪れる官能の夜

2017/06/06  

黄昏の訪れ 「1日の終わり」は詩集『悪の華』の「死」の節にある詩。夕暮れのパリの喧騒の中、詩人がふと1日の疲れからの解放を感じ、喜びとして歌った。詩のリズムはゆっくりで、しずしずと迫り来る夜の闇の足音 ...

ダンテ【神曲】まとめ(2)〜「地獄篇」第1歌・第2歌・第3歌

2017/06/04  

要約 ウェルギリウスと暗い森で出会ったダンテは、師匠の導きで地獄巡りへ赴く。だが山の頂から急斜面を見下ろして怖気付く素人スノーボーダーのように、やっぱりやめようという気になる。そこでウェルギリウスは彼 ...

ダンテ【神曲】まとめ(1)〜「神曲」全体及び「地獄篇」の序

2017/06/03  

全34回にわたって『神曲』を超簡単・面白くレビューするシリーズの記念すべき1回目! 詩聖ダンテ 詩人ダンテ・アリギエリ(イタリア、1265−1321)が書いた「神曲」の初版が発行されたのは1472年だ ...

ジョン・ミルトン【失楽園】レビュー〜サタンの失墜と人間が楽園に戻るまで(2)

2017/05/25  

残された希望 楽園を追われた最初の男女、アダムとイヴは犯した罪によって呪われた大地へさまよい出る。そして人類が彼らから派生するのだが、以後人間は地獄から自在に登って来るルシファーの陣営に晒されながら生 ...

ジョン・ミルトン【失楽園】レビュー〜サタンの失墜と人間が楽園に戻るまで(1)

2017/05/24  

盲目の詩人 ジョン・ミルトン(イギリス、1608−1674)の叙事詩「失楽園」(Paradise Lost)は、1658年より長い年月をかけて制作された生涯の代表作である。この仕事に着手した時点ですで ...

ウィリアム・ブレイク【天国と地獄の結婚」】「知覚の扉」プレート版画について

2017/05/19  

自ら印刷技術を発明 「天国と地獄の結婚」は全部で27枚のプレートからなる銅版画で挿絵付きの詩というか詩の刻まれた絵というか、ブレイク独特の芸術手法によって印刷された作品である。ブレイクの詩は預言の書と ...

ボードレール【悪の華】「飛翔」〜神々が呑む聖なる酒

2017/05/12  

Au-dessus des étangs, au-dessus des vallées, Des montagnes, des bois, des nuages, des mers, Par delà ...

ロートレアモン伯爵【マルドロールの歌】をわかりやすく紹介

2017/04/25  

シュルレアリスム 解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の会合のように美しいー「マルドロールの歌」の中の有名な一句であり、シュルレアリスムの代表的な手法である<デペイズマンdépaysement>なるものを ...

ウィリアム・ブレイク「地獄の箴言」より〜狐とライオンの譬え

2017/04/18  

地獄の箴言とは PROVERBS  OF HELL(地獄の箴言)とはウィリアム・ブレイク(1757−1827、イギリス)の作品「天国と地獄の結婚」の中の4枚のプレートに渡る章で、ソロモンの箴言風の詩が ...

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