畑作業について
畑に行ってきた。
自営業が空いている時は以前派遣のバイトをしていたが、今年の2月ギックリ腰になり以来やっていない。
ファミマの惣菜や弁当類をカートに選り分けるバイトだった。
とことん人としての自尊心を失いながら無心にパスタやサラダを仕分けるのはある意味自虐的に楽しかった。
昆虫のような能力しか使用しない作業を何時間と行い、人間の尊厳も何もなく、限られた一生のうち1時間の寿命を900円とか850円で売るのである。
挙句にギックリ腰にまでなったのではもう笑うより他にない。
実家の畑は美しい地域の山々が見える河原沿にあるが、それらの山は奥羽山脈ではない。
奥羽山脈はもっと急でデカく、壁のように立ちはだかりそれを越えると川の流れる方向が反対になるのである。
地元で自ら栽培している洒落た農家レストランで美味しいランチをいただいてから、アホらしいと思っていた農作業に興味が出始めた。
働くということに関して形体にこだわらなければ、畑で作業するのも立派な作業である。
最初は土を一人でいじっている自分が情けなくて仕方なかったが、そんな時は「スティーブ・ジョブズ」という映画でアップルを首になったジョブズが、家庭菜園で草むしりに明け暮れているというシーンを思い出すようにしている。
「世界に衝撃を与えたい」と言って実際にそれを実現した男である。
本日の畑作業の内容
本日の作業は畑に積んであった雑草と新たに引っこ抜いた雑草を捨てたのと、一部の野菜の収穫であったがメチャクチャ疲れた。
最後の方は軽く気持ち悪くなってきて、水を飲みながらやってはいたけれども熱中症になりそうだった。
農作業は自分の体力の残りを考えながらやらないとまずい。
畑にいる生き物たち
本日は少し長い時間頑張ったからいつにない発見があった。
それは畑にいる生き物と虫である。何回かの休憩中に3~4種類の生き物を私は観察するヒマというか余裕があった。
まず、蟻。彼らはよく見ると土の上の至る所を駆けずり回っていて、忙しそうだった。
探せば探すほど多くなってきて私は数えるのをやめた。
次、名前はわからないがチッチッチッチッチッと泣く鳥。
この鳥は畑に生えているこれまた名前のわからない木の枝の間に潜り込んで、チッチッチッチッチッと泣くのであるが、最初なんで泣いているのかわからなかった。
そのうちその鳴き声は警報音ではないかという気がしてきて、木の下で休んでいる私を追い払おうとしているように思った。
ミミズは畑でなくても見るので置いておいて、もう一つはテントウ虫だ。
このテントウ虫は実際に見るととても小さいが、誠に可愛らしい生き物だ。
5分も10分も眺めてはいなかったが、小さい体の赤と黒の模様に一瞬魅了されてしまった。
テントウムシはどうやら私が必死に引っこ抜いている雑草にしがみついているみたいだった。
草を取り払うとまた別な雑草の下へ潜るので明らかに草の日陰を好んでいるのがわかった。
畑に生えている雑草のパターン
最後に雑草の種類を覚えたのでパターンを挙げておこうと思う。
笹の葉に似た鋭い葉っぱで根っこが強力に張っている水草みたいなタイプのもの、比較的簡単に抜けるがデカくて見た目が海草を思わせるもの、この2つは大きいので記憶に残る。
その他は雑魚で3〜4種類ありそこここに生えている。
疲れた疲れた。