2018

小説

【エドガー・アラン・ポー】「マリー・ロジェの謎」「盗まれた手紙」〜「モルグ街の殺人」の続編紹介

1841年4月、世界文学史上初の推理小説「モルグ街の殺人」がポーの編集する雑誌に発表された。現代に読んでも面白すぎるこの短編小説が好評を博したのは想像に難くない。そして翌年には「マリー・ロジェの謎」4年後には「盗まれた手紙」というふたつの続...
日常

限定「奏的家系ラーメン」を【麺屋奏(めんやかなで)】で食ってきた〜大崎市古川の二郎インスパイア店

久しぶりにツイッターを起動したら麺屋奏さまが限定メニューの告知をしていた。その名も「奏的家系ラーメン」。アップされた写真を見るとデフォで大きな海苔3枚とうずらの卵3個、ほうれん草、そして炙りチャーシュー1枚が乗っている。麺は太めで家系そのも...
哲学

デカルト【哲学原理】より導き出される真実と認識〜ヘルメス・トリスメギストス教義への応用

Argument(前置き)以前の記事で、ルネ・デカルトの方法とは悟性が明晰確実に認識するもの以外は真と判断しないこと(『方法序説』『哲学原理』)、そしてまず最も認識しやすく最も単純な対象から徐々に複雑なものへ思惟の対象を移していくこと(『精...
音楽

【おすすめ洋楽】紹介・itunesライブラリより厳選〜2018年6月(異ジャンル)

洋楽歴35年以上の経歴を持つ管理人のitunesライブラリより、Apple Musicで聴けるおすすめ音楽を教えるシリーズ3回目。いったいこの人間どういう趣味してるんだ?と思われる方もいらっしゃるかもしれない。だがそこにはある一定の法則があ...
評論

【ジョルジュ・バタイユ】「エロティシズムに関する逆説」および「エロティシズムと死の魅惑」内容紹介・レビュー

概要角川文庫「マダム・エドワルダ」には、なんと処女小説「眼球譚」のほかに「マダム・エドワルダ」「死者」という短編小説二編がついている。さらに「エロテシィズムに関する逆説」という、バタイユのエロティシズムに対する考え方が一発でわかる長くない論...
小説

【エドガー・アラン・ポー】「黒猫」短編小説〜悪へと落ちゆく破滅の象徴〜

あらすじ主人公は持って生まれて優しい人格のはずだった。のみならず生き物への愛着はひとしおで、いろんなペットを愛玩しては可愛がっていた。妻を娶り、同じく動物が好きだったこともあり趣味を合わせて一匹の美しい黒猫を飼ったのだった。こうして幸せで平...
小説

【エドガー・アラン・ポー】「黄金虫」〜海賊の宝探し、暗号解読の物語

創元推理文庫第4巻収録のエドガー・アラン・ポー「黄金虫」についての紹介。あらすじこの小説はウィリアム・レグナンドという落ちぶれた若い元金持ちが、ふとしたきっかけから海賊の遺した宝の地図を発見して謎を解くストーリーである。主人公は一族の不幸に...
哲学

【チベットの死者の書】欲求を解放することによる自ずからの解脱とは〜ちくま学芸文庫版レビュー(2018年6月最新)

これまでも何回かこの書についての記事を上げてきた。しかし過去に読んだ記憶を元にしていたためいくぶんか混乱した内容に感ぜられた。そのため新たに読み直し、ここに書きあらためることとした次第である。過去のはそれはそれで、そのまま保存してあるので気...
天体観測

【天体観測】目視できない唯一の7大惑星「水星」

水星(Mercury)は太陽の周りを公転している7つの惑星中、最も小さく一番太陽に近い軌道を運動している。言うなれば地上から見るといつも太陽にくっついて動き、大いなる昼の光に紛れて存在を消している。ビジネス社会にもそのようなコバンザメみたい...
小説

【エドガー・アラン・ポー】「早まった埋葬」短編小説〜生きながら棺桶に入れられる恐怖

創元推理文庫には安価な価格でポーの作品をコンプリートできるシリーズがあるのをご存知だろうか。「ポオ小説全集」4巻がそれである。さらに「ポオ・詩と詩論」なる別冊や、全集の2巻にはいち早くこのアメリカの天才を見出してフランスに紹介した、ボードレ...