「 takaの記事 」 一覧

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第六回)

2021/04/26  

羊 第一から第十まで、順に住心の詳細が弘法大師によって解説される。主体となるのが空海が請来した密教経典であるが、正式な顕教の内典や仏教以外の古代中国の外典もある。これらの引用に学者がするような解釈が付 ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第五回)

2021/04/25  

伝来 ここで日本の仏教がなぜ今のような形になっているかを考察してみよう。仏教の起こりは古代インドのお釈迦様に遡る。インドから僧が教えを中国に伝え、天竺と神丹共同でサンスクリットの経典の翻訳が行われてい ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第四回)

2021/04/25  

誓願 禅宗には四弘誓願、真言宗には五大願があるが、形は違えど仏教徒の誓いという点では同じである。また根本的な三帰、十重禁戒、十善戒も然り。これらは本質的な仏教徒の誓いである。すなわち成すべきことは断固 ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第三回)

2021/04/25  

伝達(続き) 禅宗にお釈迦様から代々の仏祖により正法眼蔵が単伝されたのが記録されている。中国の祖が達磨であることは衆知のごとくである。そして曹洞宗ではこの正法眼蔵が道元禅師に伝達され、日本に続いたとさ ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第二回)

2021/04/25  

十住心(続き) これらの密教経典は日本に空海によって伝達されたのであるが、この意味をいまいち私たちは分かっていない。仏教の密教といえば横文字本で馴染みのあるチベット系を思い浮かべる人も多いと思う。 実 ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第一回)

2021/04/25  

概要 この本は空海の書物中入手しやすい部類に入る。筑摩書房『空海コレクション』の3と4は上下セットで収録、また岩波書店『日本思想体系』5は一冊で原文・漢文訓読を収録し、凄まじく詳しい註釈と補註・解説付 ...

戯論

2021/04/04  

心臓は電気で鼓動する。 まったく書く気がなくなってしまったがまったく更新しないのもいけない。という訳で”オリジナル”枠でちょっと書く。というのも今では読む本の感想という形で記事を成り立たせることが困難 ...

【仏の血を流す】五逆罪による日本の仏教批判

2021/01/19  

仏教伝来 この記事は筆者が思うところを書くエッセイ風の日本の仏教についてのものである。学術的な確かさはなく、むしろ「仏の血を流し」五逆罪を作りたもうものである。しかし中国の禅語では「仏の血を流す」こと ...

【正法眼蔵】日本曹洞宗高祖承陽大使道元禅師〜岩波文庫版レビュー・紹介・解説

2021/01/16  

概要 岩波文庫版『正法眼蔵』は巻末目録によると”仏教”欄に並ぶ。誰でもよく目にする題名だが、いったいどんな本なのだろう。一〜四巻まである。ずいぶん長そうだ。作者は道元と書いてある。いったい誰だろう。日 ...

【仏説父母恩重難報経】『父母恩重経』覚書〜永平寺のお経CDと比較検証

2020/12/27  

アイキャッチ画像は、正倉院にある聖語蔵。「父母恩重経」が収蔵されていた。 普及版 「仏説父母恩重難報経」は中国における題名で、我が国では単に「父母恩重経」と呼ぶ。だから経折本の体裁の読経用のテキストを ...

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