評論 澁澤龍彦【快楽主義の哲学】と奇妙な三角形 澁澤龍彦(1928ー1987)は日本のフランス文学者・評論家で晩年は小説も書いた。裁判沙汰にもなったマルキ・ド・サドの本を翻訳・紹介した人として知られる。出会い前半の場を借りて澁澤龍彦の本が読者の心にどういった作用を及ぼすかを、私個人を一例... 2018.01.08 評論
評論 三島由紀夫【太陽と鉄】内容と解説〜三島由紀夫による葉隠的作品 死の観念この作品は念のため2回読み終わった。それくらい三島氏の死の観念、美の理想、切腹の動機をあからさまに説明している。実は今澁澤龍彦氏の「快楽主義の哲学」も読んでおり、これを読んだあとに比較という形でレビューすべきかと思った。というのは両... 2018.01.07 評論
小説 三島由紀夫【音楽】「精神分析における女性の冷感症の一症例」〜について紹介 またすごい本を読んでしまった。たまたまかもしれないが読み終わった昨夜から眩暈・吐き気・耳鳴りがする。今後氏を三島由紀夫先生と呼びたいがそこは我慢しよう。手記 この長編小説はとある東京の精神分析医、汐見が綴った麗子という性的不能者の治療記録と... 2018.01.04 小説
小説 三島由紀夫・短編集【鍵のかかる部屋】を紹介〜禁断の少女愛への誘惑 少女愛この短編集は新潮文庫で出ているのだけれども、とても気に入った。買ってずっと持っていたくなる本である。まず表題作「鍵のかかる部屋」はまさかの少女愛の話だった。役所勤めのエリート青年・一雄がとある情事で人妻桐子の家に通うようになる。旦那が... 2018.01.01 小説
エッセー 三島由紀夫「死の論理」美学への反証 七生報國まだ三島の全作品は半分も読みきれていない。しかし「切腹」「割腹自殺」「自決」の最後を選んだ氏の論理のようなものは大体わかってきたので、ここでは三島の「死の論理」に対してこれは違うんじゃぁないか、という点について述べていきたい。何れに... 2017.12.29 エッセー
映画 映画【ロック・ザ・カスバ】コメディ王ビル・マーレー健在 笑い・感動今アマゾン・プライムで見放題中の映画「ロック・ザ・カスバ」は、2015年米制作のコメディーである。クライマックスはすっきりとした感動のストーリーで、もう終わったクリスマスや年末年始のおウチでの娯楽映画としてぜひオススメの作品だ。タ... 2017.12.27 映画
小説 三島由紀夫【仮面の告白】レビュー〜元少年Aの「絶歌」と比較 原点三島由紀夫の最初の長編小説であり原点と言える「仮面の告白」をレビューする。戦後まもなく出版されたこの作品は当時はかなり斬新だったことであろう。あたかも「限りなく透明に近いブルー」を出した村上龍のような。どういった内容か。告白体で綴られる... 2017.12.26 小説
エッセー いつも身近に生息する可愛い仲間・鳥たちへ〜スズメ・ツバメ・シジュウカラ・ツグミ・ヒヨドリ・ハクセキレイetc 空の魚東北の田舎は鳥の数がすごい。都会の空間が享楽と人工的騒音で満たされているなら、田舎は鳥の鳴き声で埋め尽くされている。鳥は空を泳ぐ魚だなどと言われるように、田舎だとここは人間の住む土地かはたまた鳥の住む土地かわからないくらいである。イギ... 2017.12.25 エッセー
日常 「山岡家」期間限定【特製もやし味噌ラーメン】を食べてみた ここのところ山岡家さんは同じ期間限定メニューのループである。前回のプレミアム醤油とんこつに続き、今回は特製もやし味噌。前の記事の運用になるが、美味しいのでどうぞ ;-) 期間限定メニュー朝起きた時なんとなく体調が悪かったが仙台へ行かなければ... 2017.12.22 日常
小説 三島由紀夫【潮騒】2017年最新レビュー・あらすじと感想 舞台三重県沖伊勢の海に浮かぶ小さな島、歌島。今は神島と呼ばれ八代神社を祀ることで知られる観光名所でもある。この小説が書かれたのは1954年、わずか戦後9年しか経過していないにもかかわらず若者同士の純粋な恋愛が自由に描かれている。もちろんエロ... 2017.12.21 小説