仕様
筆者個人愛用の製品はテロリスト・モデルなどと呼ばれる人気商品F-91Wである。まず着けているのかいないのかわからないほどのフィット感、寝ながら着けても苦にならないくらい。
価格の安さ、手軽さ、見た目などなど長所を数えればキリがない。ただ残念ながらハズレを引いたのかわずか4年で液晶が暗くなり、電池交換をする羽目になった。10年以上も電池が持つケースもあるとすればこれは異例ではなかろうか。
ネットで調べてもやり方はいくらでも出てくるのでそれらを参照しながらも、今回筆者が初めてトライしてみて戸惑った点や軽く驚いた点などを書いていこう。
必要な道具は精密ドライバーである。メガネ用のネジを回せればチプカシもいける。プラス型とカバーを外すのにあると良いのでマイナス型も欲しい。あと電池は100均で売ってるもので問題ない。
手順
ネットにも載っている通りの手順で良いのだが、まず4個の裏のネジを外す。絶対に無くさないように。次に金属部分をゴムのカバーからマイナスドライバーを引っ掛けて外す。
時計部分を取り外すとさらに薄い金属のプレートが電池の上にかぶさっている。電池は液晶画面の裏っ側にくっ付いているので、どのように電池が乗っているか、よく見ておいた方が良い。(というのは後述する理由で接触が悪いと電池を換えても画面が映らず、失敗だと思ってあきらめてしまうからである。)
この薄いプレートはさらに本体に4つの爪で引っかかっている。この爪をマイナスドライバーで捲りながら、電池を取り出すために剥がすのである。爪は捲り上げるとそのまま反り返ったままになる。だから取り付けるときはこの爪を反対に押して曲げ、本体に引っ掛けなければならない。
電池交換
さて電池を外すのにちょっとビビる。なぜならタイの工場の人は黒い小さな両面テープで電池を固定しているからである。このテープは気にしないで指で電池を剥がそう。新しい電池に同じようにテープを貼る必要はないし、貼らないと作業できなくもない。
単純に新電池を本体に乗せる。ただボタン電池の表に+のマークが大きく書いてあるのに注意。これに意味があるのかは知らないが、元の電池と同じ位置に+マークがくるようにすると良い。
最初筆者は入れ方が悪かったのか知らないが、液晶画面が全く映らず、こんな大変なら買い換えようとすぐあきらめてしまった。分解した時計は一旦ゴミ箱に捨てたのである!ネジも、カバーも、液晶も、買った電池も!!
再挑戦
古い電池を見つめながら+マークがあることに気付き、もしかして電池の位置がよくなかったのかな?と思った。買い換えるのも億劫だし、何しろ使い込んだ時計である。もう一回やってみようと考え、ゴミから出した。ネジも4本見つかった。
電池の+マークを盤の上で横に動かしたりしているうちに、ディスプレイに電流が走った。映る!。。。私は半ば有頂天でカバーを取り付け直した。結局3回ネジを着けたり外したりする羽目になったのは以下の理由による。
F-91Wには3個のアジャストボタンがあるので、金属プレートの電池抑えをカバーにはめ込むときに、ちゃんとボタンが巻き込まれていないか、引っかかってボタンを噛んでないかを見る必要がある。
プラスチックのガラスや液晶にゴミや埃が付いてないか、もし付いていると腕にかけたとき画面に塵が見えるので気になるだろう。ゴムパッキンが難しいとネットには書いてある。しかし個人的には小さなネジを穴に入れるのがもどかしかった。
反省
すぐにうまくいかなくてもあきらめないようにしよう。買い換えればいい、安物だし。そういう問題ではない。愛着が強いとなかなかあきらめはつかないだろう。だからゴミに捨てるのは少し待った!ピンセットがあるとネジを掴みやすくて良いと思う。
初めて時計の電池交換をする人は気をつけた方が良い。思ったより厄介であるし、仕組みがわかってしまえば全然簡単でもある。でもうまく成功したおかげでまたしばらく相棒と過ごせるわけだ。チプカシは電池がなくなったら買い換えず、出来れば自身で交換して使い続けよう。
追記:電池交換後アラームが鳴らなくなりました。調べたら裏蓋にくっ付くスプリングを失くしてしまうとそうなるとのことでした。アラームはほとんど使わないので苦にはならないですが、ご注意を。