前置き
「くるまやラーメン」、その名を知る人は知るラーメン店。全国展開のラーメン・チェーンとはいえ、都心ではまず見かけないし関東圏で見つけるのは難しい。しかし東北をはじめとして大人気の、いわばご当地アイドル的ラーメン屋である。
その名前がくるまやであることから、初見だと車でも売ってるのかと思ってしまう。しかし車屋とは違う(笑)。歴史は1970年に遡る。観光バスを改造した店舗第1号店が国道4号線沿いに出店した。これが「くるまやラーメン」の元祖となった。
「ねぎ味噌チャーシュー」
ここでこのラーメン・チェーン店のうんちくは語らない。書きたいのは筆者が未成年の頃から中年の現在に到るまで変わらず愛し続けている、くるまやの至高のメニュー「ねぎ味噌チャーシュー麺」についてだ。
くるまやは店によって味の優劣があるようである。行きつけの店は大崎市古川のくるまやラーメン、もう思い出せない昔からここはある。店員のおばちゃんも昔から変わらない。
行けば決まって「ねぎ味噌チャーシュー麺」(以下ねぎ味噌チャーシュー)を食べる。デラックスに次いで高額の提供品ではあるが、ここにきてねぎ味噌を食べないのはどうか。
「デラックス」はねぎ味噌チャーシューより高く、一回だけ食べてみたが筆者の判定では「ねぎ味噌チャーシュー」の圧倒的に勝ちである。
デラックスはトッピングが豪勢で確かに贅沢だが、また食いたいという気にならない。しかしねぎ味噌チャーシューは何回でも食いたくなる。
やや高い値段
並で1140円税込、大盛りでプラス110円だから、合計1250円になる。ステーキと同じ値段かよ、と思うがくるまやの味噌は味わいが深いので良い味噌を使ってるからだと諦める。
チャーシュー自体のトッピング代がすごく高い。チャーシュー5枚で300円以上する。なのでアイキャッチ画像のようにチャーシュー抜きでねぎと味噌だけならそんなに高くないが、くるまやの味噌ラーメンは具がワカメ・もやしくらいしか入ってないから、ホントの味噌だけを味わうラーメンなのだ。それはそれで絶品だけれども少し物足りない。
むしろ今日死ぬかもしれないという気持ちで、食いたいものを食うべきだ。一期一会(笑)。
懐かし旨し
東京では美味くておしゃれなラーメン屋がたくさんあった。おしゃれでなくても旨い店は個人・チェーン店共にたくさんあった。
二郎も食った。家系にも通った。しかし心のどこかに「くるまやラーメン」が食いてぇ、という気持ちを忘れたことはない。
実家のような安心感とでも言おうか。お盆に里帰りすればこの機会だからとくるまやラーメンへ行って、豪華に「ねぎ味噌チャーシュー」を食ったものである。
ねぎ味噌チャーシュー麺(接写)
家族も大好き
20代の頃は肉体労働で日曜しか休みがなく、バイクでひと走りしてプールで泳ぎ、くるまやラーメンでねぎ味噌チャーシューを毎週必ず食べた。その頃から店員のおばちゃんはいる。
いまでこそ地方の田舎とはいえラーメン屋はたくさんあるが、以前はポツリポツリとしかなかった。その中でもひときわ美味しさ輝いていた、”くるまやラーメン”は昔から”家族と地域に愛されるラーメン”であり続けた。
ライス2杯無料
ねぎ味噌チャーシュー麺大盛りと無料ライスをいつも頼む。1250円。ライスは2杯まで無料なのでたまに元を取ろうと思ってお代わりすると、極旨スープを完飲できない。
コクがあって深い味わいのここの味噌味は、チェーン店とはいえおそらく独自に開発された秘伝と思われる。辛くてシャキシャキのねぎは豪快に盛ってあるから、下から太麺を引きずり出しながらすする。
こんもりとしたヘルシーなワカメは海の幸、もやしが一杯、そして食べ応えあるチャーシュー、ニンニクの効いたスープ。
全てが愛すべきハーモニーを形作っている。ちなみにチャーシューは冷たいので熱いスープに浸すとちょうどよくなる。スープはやけどしそうに熱いので最初は注意して飲もう。
さて、次はいつ食べに行こうか、くるまやラーメン!!
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