2018

ダンテ【神曲】まとめ(17)〜「煉獄篇」第13歌・第14歌・第15歌

第一の圏では「高慢」が、第二の圏では「妬み」が罰せられている。これらの「七つの大罪」を浄化しながらダンテらは煉獄の山を登る。第13歌〜嫉妬煉獄の第二の環道では嫉妬羨望の罪が罰せられている。すなわち魂たちは瞼を針で縫い付けられており、ありがた...

ダンテ【神曲】まとめ(16)〜「煉獄篇」第10歌・第11歌・第12歌

第10歌〜岩を背負うもし少しでも後ろを振り向こうものなら、ここ煉獄では最初の門まで戻されてしまう。決して過ぎてきた道のりへの未練を持つなとの戒めは、ただひたすら上を目指して登ることこそ唯一の救いと教えている。歌声とともに煉獄第一の環道へ入っ...

ダンテ【神曲】まとめ(15)〜「煉獄篇」第7歌・第8歌・第9歌

第7歌〜休息ヴェルギリウスと同郷の吟遊詩人ソルデルロの話により、煉獄では日が暮れると活動不能となる由が語られる。夜の闇とともに、人々の力は失せるのだ。過酷な山登りに与えられた安息の時である。それはあたかも浄罪に苦しむ魂に与えられた天の慰めで...
まとめ記事

【三島由紀夫】作品レビューまとめ〜AD.2020更新済

これまでの三島作品の紹介とレビューをすべてまとめてみた。あくまで個人的な感想と捉えてもらいたい。まず筆者は一般人であって学者ではないのでそこはご容赦願う。三島由紀夫作品レビュー集日本の誇る昭和の作家【三島由紀夫】「金閣寺」レビュー三島由紀夫...

ダンテ【神曲】まとめ(14)〜「煉獄篇」第4歌・第5歌・第6歌

「煉獄」とはキリスト教でいうところの人間の魂がその死後に赴く場所で、地獄と天国の間にある切り立った山。悪人が地獄へ落ち善人が天国へ入るならば、さながら煉獄は神の慈悲によって悪から救われる希望を与えられた場所。英語でいうと"Purgatory...

ダンテ【神曲】まとめ(13)〜「煉獄篇」第1歌・第2歌・第3歌

煉獄の島へダンテは尊敬する古代ローマの詩人、ヴェルギリウスの案内で地獄巡りを無事終えた。峻厳苛烈な道のりは乗り越えたのだ。しかしここからは罪を浄めるための戦いが始まる。「悪」一色だった世界に「善」の光がさしてくるが、愛は死よりも強しという言...
まとめ記事

ダンテ【神曲】「地獄篇」〜まとめのまとめ〜

ダンテ【神曲】まとめシリーズ「地獄篇」の便利なリンク集。 8-) ダンテ【神曲】まとめ(1)〜「神曲」全体及び「地獄篇」の序ダンテ【神曲】まとめ(2)〜「地獄篇」第1歌・第2歌・第3歌ダンテ【神曲】まとめ(3)〜「地獄篇」第4歌・第5歌・第...

ダンテ【神曲】まとめ(12)〜「地獄篇」第31歌・第32歌・第33歌・第34歌

今回で「地獄篇」のまとめを終了する。地獄の底だけあり、かなり濃い内容なので付いて来ていただきたい。第31歌〜巨人けたたましい角笛が鳴り響いた。音のする方へ頭を向けると何やら巨大な風車のような機械が暗い大気に聳えている。それらは近づくにつれ姿...

ダンテ【神曲】まとめ(11)〜「地獄篇」第28歌・第29歌・第30歌

次回で「地獄篇」レビューは終了予定。「神曲」は全部で100歌、「天国篇」が33歌・「煉獄篇」が33歌・「地獄篇」は34歌である。各回3歌ずつまとめてきたが最初の記事を「地獄篇」の「序」にしてしまった。「地獄篇」序に当たるのは第1歌である。な...
小説

三島由紀夫【英霊の声】あらすじ・要約・レビュー〜2018年最新版

三島由紀夫の1966年発表短編小説である。霊媒師の元に集った主人公を含む一行が、降臨した神霊の言葉を聞く。概要呼び出された霊は2.26事件で処刑された青年将校らと、大東亜戦争で散った神風特別攻撃隊たち。三島由紀夫自身が一種の憑依現象により、...