2018

ダンテ【神曲】まとめ(33)〜「天国篇」第28歌・第29歌・第30歌

第28歌〜天使の階級ダンテがいる天国界第9番目・原動天においては、宇宙を動かす愛の光を9種類の天使の群が囲んでいる。9つの回転する燃える火は各天使の階級に対応し、9つの天界つまり順番に月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、恒星、原動を支配...

ダンテ【神曲】まとめ(32)〜「天国篇」第25歌・第26歌・第27歌

抽象的な内容の「天国篇」もかなり内容の濃い部分にさしかかって来ているので、注意して読んでもらいたい。第25歌〜月桂冠ダンテがいつか故郷フィレンツェに戻り、詩人として月桂冠を戴くのを夢見ているとヤコブの魂が希望について話しかけた。満足な答えを...

ダンテ【神曲】まとめ(31)〜「天国篇」第22歌・第23歌・第24歌

第22歌〜双子座土星天の審判を待ち望むかのような魂たちの叫びを聞き、圧倒されたダンテは導女ベアトリーチェから励まされる。次いで聖ベネディクトゥスが僧院の腐敗堕落を嘆く。かれが話し終えると光の群はつむじ風のように上って行った。ベアトリーチェに...

ダンテ【神曲】まとめ(30)〜「天国篇」第19歌・第20歌・第21歌

ダンテ『神曲』「天国篇」もついに半ばを過ぎた。「天国篇」の詩はこちとら宇宙という名の虚空を泳ぐかのように辛いが、頑張って付いて行こう。第19歌〜鷲天国界第六天の木星にダンテはいた。木星の鷲の姿に隊形を組んだ魂らが、私たちとは言わず私は、と1...
音楽

【おすすめ洋楽】紹介・itunesライブラリより厳選〜2018年5月

洋楽歴35年以上の経歴を持つ管理人のitunesライブラリより、Apple Musicで聴けるおすすめ音楽を教えるシリーズ2回目。今回は最近絶好調で公開されたスピルバーグ映画「レディ・プレイヤー1」で熱視線を浴びている80’Sロック・ポップ...
哲学

アウグスティヌス【告白】下巻(岩波文庫)レビュー〜「記憶」と「時間」についての深い考察

紀元5世紀の古代キリスト教父の一人である、聖アウグスティヌス『告白』下巻(岩波文庫版)の内容紹介・レビュー。下巻概要アウグスティヌスはローマで悔い改めて北アフリカへ帰る途中に、信心深い生みの母親を亡くした。上巻では過去の事柄を、下巻では現在...
まとめ記事

【ルネ・デカルト】の本〜感想・レビューまとめ

「我思う、ゆえに我あり」教科書のこの有名な言葉で知られるフランスの哲学者、ルネ・デカルトの本の便利なまとめ記事集です。デカルト【方法序説】〜我思うゆえに我在り〜について考えるデカルト名言集【方法序説】あまり知られていない第3部を掘り下げてみ...

ダンテ【神曲】まとめ(29)〜「天国篇」第16歌・第17歌・第18歌

ダンテらがいるのは殉教者の住まう火星天。十字形の光からダンテの先祖のカッチャグイダが話しかける。第16歌〜田舎者カッチャグイダが引き続き火星天で演説を続ける。この歌での主な話の内容はフィレンツェが田舎者の成り上がり者たちによって堕落させられ...

ダンテ【神曲】まとめ(28)〜「天国篇」第13歌・第14歌・第15歌

第13歌〜星座ダンテは天国界第4天である太陽の中にいた。「神学大全」の著者トマス・アクイナスの話が続く。そのうち太陽天の二つの日輪がそれぞれ夜空の星座のような動きを始める。冠のように輝いている日の輪は12人ずつの魂で構成され、合計24人の魂...

ダンテ【神曲】まとめ(27)〜「天国篇」第10歌・第11歌・第12歌

ダンテとベアトリーチェは天国界第4の太陽天へと登る。第10歌〜トマス・アクイナスダンテとベアトリーチェは創世記によると造物主が天と地の時の印となるように造った、大きな光るものすなわち太陽へと着いた。二人は太陽の中へ入った。そこにいる人々もま...