哲学 評論

【数】について〜ピュタゴラス派、プラトン派を気取った古代エジプト人ごっこ

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全くもってカバラに興味を持たずその知識もろくにない筆者が、単に聖書と古代ギリシャの哲学書を読み漁った雑学で以って綴ってみる「数」への讃美。

テトラクテュス

「1、2、3、、おやティマイオス、4人目はどうしたのだね?」、「病気になったのですよソクラテス」はプラトンの『ティマイオス』の有名な書き出しである。これに賢者たちはピュタゴラス派の秘儀が含まれていると考えた。

1+2+3+4=10。つまり”テトラクテュス”、完全な数。学派の入門時、徒弟たちがそれにかけて誓ったという10なる数。まずは加法することによりテトラクテュスとなる、1、2、3、4から始めよう。

デカルトもその遺稿である『精神指導の規則』のなかで指摘している如く、数について、普遍数学について、最も単純明快な事物について深く洞察を行うことは、人間精神にとり有益であるのみならず、理性の健全な導きのためには必要不可欠であるから。

1、2、3、4

1は、全ての数を数えるために必要な最小単位である。0.1だろうと10分の1だろうと、1無くして想起はできず、数えることはできない。

2は、1より多い最初の数、かつ最初の偶数である。たとえ1.5とか半端な数を想定しようとも、2が1より1だけ大きいことは否定できず、1に1を加えた数であることは永遠の真理なのだ。

3は1と2を加えた数で、かつ2より1だけ大きい聖なる数である。すなわち奇数と呼ばれる最初の数である。

4は2の2倍でかつ2に2を加えた数。方位を表し、円の4つの直角の数、90度に結びつく。方位が4つであることもまた永遠の真理である。

5、6、7、8、9

5は3の次の奇数、2に3を加えた数である。また後述する10の半分であり、聖なる意味を持つ。

6は後述する聖なる12の半分、しかも半円の3分の1、直角の3分の2、時間においては半日の半分なども表してもおり、極めて重要。

7は聖書でも頻繁に用いられ、一週間を表す恐るべき数字。たとえ地上に未だ人類が発生しておらずカレンダーなどというものが無かったとしても存在するであろう、魔術的数字。

8。7に1を加えた数。4の2倍。

9。3の3倍。直角を表す数字。

10、11、12

そして10。数は1を次々に加法していくことによって終いに10になる。ここにおいて数はいったん完成し、これに1を加えた数は更新される。つまりこれ以降は10に1を加えた数で表される。

10が10集まると100、100が10集まると1000、1000が10集まると10000、というように、10はこれ以上増えることができない完全な数なのだ!何ということだ!恐ろしい。

11。言うまでもなく10に1を加えた数であり、次に述べる12に1だけ減じた数。

最後に12。1年を分割する数。60度の5分の1。半日。180度の15分の1。4の3倍。6の2倍。10に2を加えた数。12は最も聖なる数のひとつである。

まとめ

以後同様。このように数は聖なる実体である。図形のことは論じる余裕はないにしろ、人は死ぬ前にこれらの数について深く瞑想する時を設けるのも、あながち無意味ではあるまい。

【プラトン】「ティマイオス」再読・感想〜プラトン全集(岩波書店)より

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