小説 【マルキ・ド・サド】「ソドム120日」澁澤龍彦訳・河出文庫版紹介 河出文庫の「ソドム120日」は”序章”部分の完訳で、全体の6分の1ほどで100ページもないがかなり濃い内容。各登場人物とこれから繰り広げられる乱痴気騒ぎの舞台装置が入念に描写されるからだ。マンディアルグの「イギリス人」の城”ガムユーシュ”(... 2019.03.17 小説
映画 【ファースト・マン】感想〜ライアン・ゴズリング主演”ラ・ラ・ランド”監督コラボ&スピルバーグ製作総指揮 この映画は映画として観れば最高傑作だろう。田舎に遅れてやってきた「ファーストマン」が上映されたので観てきたから感想。映画館へフラフラと映画館へ向かったのは”これは観なくちゃならない”と考えたから。予告編から大スクリーンと大音響で観るべき映画... 2019.03.16 映画
詩 【ヨハネの黙示録】講談社学術文庫版・小河陽訳 紹介 講談社からキリスト教新約聖書の「ヨハネの黙示録」が学術書としてお手軽な文庫で出ている。この本はいわば”世界の終わり”の内容なのであるが、今回の記事の目的はこの使い古されたテーマをいかに重くならずに論じるかなのである。預言書「創世記」で造物主... 2019.03.15 哲学詩
哲学 デカルト【情念論】中公文庫版(野田又夫訳)紹介 中公文庫ではデカルトの『方法序説』に『情念論』と「書簡集」を合わせた盛沢山の内容が見られる;『情念論』は昔20代の頃読んだことはあったが、いま改めて読んで気付いたことなど書いてみようと思う。デカルト先生の本は時代を超えて愛され、シンプルかつ... 2019.03.14 哲学
日常 「山岡家」期間限定【牛もつ味噌ラーメン】を食べてみた 平成最後の冬、山岡家の期間限定メニューは「牛もつ味噌ラーメン」だ!こちらの商品にはつけ麺バージョンはない。遅ればせながら食べて来たのでレビューする。前置きちなみに昨年は「極旨もつ味噌ラーメン」であった;この商品はプリップリのもつがたまらない... 2019.03.14 日常
小説 【マルキ・ド・サド】「悪徳の栄え」澁澤龍彦訳・河出文庫版レビュー 河出書房より刊行されている澁澤龍彦訳の「悪徳の栄え」上・下巻は小説全体の3分の1だけれども量的には充分。サドの悪の哲学とはいえ同じことを繰り返し主張していることが多いにも関わらず、この”ジュリエット物語”がズバ抜けて面白いのは下巻部分の独創... 2019.03.14 小説
詩 旧約聖書【出エジプト記】岩波文庫版・紹介〜作品としてのモーゼ五書 キリスト教の聖書を”文献”あるいは”作品”として捉え、そのような学術的見地から翻訳され、解説が付された岩波文庫版シリーズについてレビューしていく。今回は「出エジプト記」。●「創世記」はこちら→旧約聖書【創世記】岩波文庫版・紹介〜作品としての... 2019.03.13 哲学詩
哲学 旧約聖書【創世記】岩波文庫版・紹介〜作品としてのモーゼ五書 キリスト教の聖書を”文献”あるいは”作品”として捉え、そのような学術的見地から翻訳され、解説が付された岩波文庫版シリーズについてレビューしていく。今回は「創世記」。モーゼ五書”モーゼ五書”と呼ばれる古代のヘブライ人の聖典はエジプトのアレクサ... 2019.03.10 哲学
哲学 【新約聖書・福音書】塚本虎二訳、岩波文庫版〜学術書としての見地から紹介 概要キリスト教の聖書特に新約は”救われるためのツール”もしくは”天国への鍵”といったイメージであるが、本文庫版はあくまで学者による・学問的立場による訳本となっている。すなわち救いの神に対する敬語だらけのゴマスリ教本とは異なる。従って読者も”... 2019.03.05 哲学
哲学 【ブッダのことば】「スッタニパータ」(中村元訳)レビュー〜原始仏典から読む釈迦の教え 「ブッダのことば」(スッタニパータ)は釈迦族から生まれたゴータマ・シッダルタの教えをまとめた、仏教の最も古い聖典。日本人にとっても身近だが時代を経るに従って誤解され、曲解され、複雑化されたためもはや元の形をとどめ得ない釈迦の教え。そもそも釈... 2019.02.27 哲学