モーリシャス重油流出事故と人類の退化|スマホ依存・地磁気異常・環境破壊をめぐる批評

評論詐欺

【モーリシャス】「重油流出事故」ニュースに寄せて思うことなど

冒頭メモ|エディタ不調につき乱筆ご容赦

WordPress5.5にアップデートしたところ、ビジュアルエディタが正常に動作しません。管理人の責任です。2020年8月15日、〈お詫び〉

Wi-Fiと座礁|終わった人間の末路

「誕生日を祝うため乗組員が島に接近し、Wi-Fi接続を試みた」。この報道を見た瞬間、筆者が思い浮かべたのは、スマホを見ながら駅のホームに転落する人、自転車運転中に事故を起こす人など、「感覚の劣化した人間」の姿だった。

事故原因は精査中とのことだが、仮にWi-Fi接続が動機だったとしても、航路が最初から島に向かって引かれていたという指摘もある。つまり、テクノロジー依存が本質的な問題ではない。もっと根深い“航路の描き方”自体の危うさが露呈している。

衛星時代の原始性

人工衛星が地球を取り巻いているこの時代に、なぜこのような「原始的」なミスが起きるのか。事故を起こした船の運航会社――日本の企業である――および、日本政府は事態の重大性に本当に気づいているのだろうか?

地球環境に配慮する国、“ゼロエネルギー住宅”や“省エネ”を推進する国、日本。しかしこの事故対応を見る限り、口先とは裏腹に、日本人が本心で自然環境を大切にしているとは思えない。地球の未来を考えているふりをしているだけだ。

スマートフォンと文明の退行

かつてiPhone 4を手にした時、世界が変わったと感じた。iMacを初めて使った時、人類は新たな時代に入ったと思った。

だが、それはもう10年前の話。スマホの「進化」は、もはやカメラ性能と画面解像度くらいしかなくなり、人類の感覚と判断力の方が目に見えて退化している。

インターネットは人類を導いたが、今や“終わった文明”の証明書になりつつあるのかもしれない。

地磁気と通信障害の背景

人工衛星は太陽風によって容易に機能を失う。しかも、モーリシャス島は「南大西洋異常帯」と呼ばれる地磁気の弱いエリアに位置している。つまり、事故は宇宙環境にも影響を受けた可能性がある。

ESA(欧州宇宙機関)のSWARM衛星によって、このエリアの地磁気減衰はすでに2018年に報告されている。地磁気が弱ければ、上空の衛星や通信機器はうまく作動しない。詳細は「Alanna Mitchell著『地球の磁場が消える日』」を参照されたい。

宇宙は逃げ場にならない

最後に言っておきたい。火星移住?不可能だ。人類は宇宙に行ったのではない。ただ「地球の上空」に行っただけだ。まるでプールサイドの縁に手をかけて泳ぎながら、外洋を渡ったつもりになっているようなものだ。

地磁気がなければ人間は太陽の放射線に焼かれ、生きられない。太陽も、星も、宇宙全体が電磁気で満ちている。この世界には「人類が逃げられる場所」はないのだ。

結語|滅びゆく時代のエディタから

見苦しい出来になったが、筆者としては悔いはない。エディタの不具合が象徴するように、ネットそのものが壊れていっても、おそらくそれは時代の流れなのだ。

この世界が終わるのに、インターネットが先に死んでも別におかしくはないだろう。

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