EMP攻撃について
北朝鮮国家による度重なる核実験・ICBM弾道ミサイル発射実験など、キムタクも驚くような出来事が世界、というか日本近隣諸国で起きている。危機感を持ち合わせた有識者や専門家は以前から懸念を持っていたが、そこは平和ボケと言われても仕方がない日本でも、ついにEMP攻撃というものについて一般的に論じられなければならない時が来ている。
個人的にはEMPという言葉は20年以上も前に、リアルタイム・ストラテジー・ゲームである「スタークラフト」によって知った。ゲームではサイエンス・ベッセルというテラン軍の偵察衛星が持つスキルとして登場した。この技を食らうと敵ユニットは電磁的に麻痺させられ、攻撃不能に陥るのである。
また映画「オーシャンズ・イレブン」などでも登場している。EMP装置を爆破させることで都市を丸ごと停電させる装置である。
EMP爆弾について
EMP爆弾は恐るべきものだが、電子部品に国や個人全てが完全に依存した2017年現代においては壊滅的なダメージを与える。上空で爆発させると半径1100キロメートルに及び電子機器が何もかも壊れる。アナログでない物以外は全て機能を失う。だがアナログな物は一切破壊しない。通常の核兵器と異なる点である。通常の核爆弾は一切合切木っ端微塵に破壊するからである。
反対に中性子爆弾は生物を殺傷する代わりに建物などはほとんど破壊しない。
アナログ・アイテムの見直し
そこで考えてみたいのは、電子機器を人間の生活から奪ったら何が残るのかという点だ。喫煙する人は電子タバコを吸えなくなるし、電子ブックで読書する人も本が読めなくなる。テレビゲームやインターネットが生きがいの人、それが破壊されたならばどうするであろうか。もちろん発電所も止まるし、あらゆるインフラも死ぬ。
それを考えるとペンと紙で思考を書き記す行為であるとか、製本された古来の名著を所持しているとか、本物のライターと紙巻タバコを持っているとかは、最後に自分を救ってくれるアイテムとなり得る。まだ遅くはない。アナログ製品を見直し何が本当に自分にとって必要か考え、用意しておくといい。
ヘルメス・トリスメギストスの教え
SFの中にしかなかったような事柄がニュースで日々論じられ、現実世界に迫って来ている。ヘルメス・トリスメギストスの言葉を借りれば「もしも、生起する一切のものが、かつて生起し、現に生起しつつあり、これからも生起するのなら、これらを制作する方がおられる」のである。また「多言・空論から脱却して、一切は生起するものと制作するものの2つであることを理解せよ」「これらのものの他に第3のものなどは存在しない」とも言っている。
よってEMPが爆発したとしても、恐れることはない。電子機器なんぞ元々存在していなかったのであるから。
◯ヘルメス・トリスメギストスについてはこちらの記事→【ヘルメス文書】ヘルメス・トリスメギストスの著作とされる謎の文書を解剖