2025

哲学

デカルト『方法序説』を読み直す:我思う、ゆえに我在りとブレードランナーの十字路

デスクの上のiMacには『ブレードランナー2049』が流れている。ジョニーウォーカー12年は高くて買えない。代わりに赤いラベルの安ウイスキーをロックグラスに注ぎ、キャラメルコーンをつまみにしながら考える。「我思う、ゆえに我あり」。この有名な...
日常

宮城ラーメン探訪|地元民が通うおすすめ店5選【くるまや・山岡家・ビリーほか】

🍥 掟破りのラーメン記事です。これはね、東京から地元・宮城に戻ってきた2014年当時、どうしても“うまいラーメン”が食べたくてあちこち探しまくった記録です。あれからもう10年。時代も味覚もずいぶん変わったけど、ラーメンにかける情熱だけは全然...
映画

フォースは今も生きているか?スターウォーズ再考と“ローグ・ワン”という奇跡

【スターウォーズ再考】あの銀河系は今、どこへ向かうのかスターウォーズ——かつて「遠い昔、はるか彼方の銀河系で」という言葉とともに始まり、観る者をその世界に引き込んだ伝説的映画シリーズ。ライトセーバーの煌めき、宇宙船の咆哮、そしてフォースをめ...

【リア王感想】シェイクスピア悲劇の極致〜愛も正義も報われない物語

リア王とは『リア王』はシェイクスピア四大悲劇の中でも、最も救いがなく、壮絶な結末を迎える作品です。涙を誘う感動というよりも、あまりに過酷で残酷な展開が続き、「正義」も「悪」も最後には破滅していく——そんな凄まじい物語です。3人の娘と王の誤算...

【オセロー感想】嫉妬と愛の炎に焼かれて―シェイクスピア悲劇の真髄

作品概要シェイクスピアの四大悲劇のひとつ『オセロー』には、魔女も幽霊も出てきません。けれど代わりに、悪魔のように狡猾な人間が登場し、地獄の妄想に育てられたような激情が物語を支配します。悲劇か喜劇か、という分け方は結末がハッピーかどうかで語ら...
小説

アーサー・ゴードン・ピムの物語(後編)──死体、幻覚、そして白き神の出現

*前回【エドガー・アラン・ポー】「アーサー・ゴードン・ピムの物語」徹底解説|漂流・反乱・人肉・幻の南極までの続き;幽霊船さて死体変装の効果は抜群であった。腰を抜かす者、そのままショックで死ぬ者。わずかばかりの抵抗にあったが彼らは一命を除き全...
小説

狂気と心臓の鼓動|ポー「告げ口心臓」レビューと考察【The Tell-Tale Heart】

告白という形『告げ口心臓(The Tell-Tale Heart)』は、エドガー・アラン・ポーが得意とした狂気の短編スリラー。その凄みは、映像も音響も一切使わず、「文字による独白」だけで読者を恐怖の渦に引きずり込む点にある。「神経がね、恐ろ...
小説

【エドガー・アラン・ポー】「アーサー・ゴードン・ピムの物語」徹底解説|漂流・反乱・人肉・幻の南極まで

「アーサー・ゴードン・ピムの物語」とはエドガー・アラン・ポーの『ナンタケット島出身アーサー・ゴードン・ピムの物語』は、数多くの短編で知られるポーにあって、ほとんど唯一といえる長編小説である。300ページ近くの分量がありながら、冗長さを感じさ...
文明

 「ストーンヘンジとは何か?芸術と聖性をめぐる“最古の建築”の謎」

巨石はなぜ立つのか?ストーンヘンジという“原始アート”の謎イギリス南部・ソールズベリの草原に、突如として現れる石の輪。それがストーンヘンジである。誰が、なぜ、どうやって作ったのか――今なお多くの謎を秘めたまま、沈黙を守っている。夏至の日、東...
文明

【入門】古代エジプト神話の神々たち|ツタンカーメンの名に込められた秘密

古代エジプト神話に登場する神々を、初心者向けにざっくり紹介します。ファラオの黄金マスクや死者の書に秘められた“神の名前たち”——意味がわかると、あの謎めいた象形文字がグッと身近になる。◆ツタンカーメンの名前の秘密あの有名な黄金のマスクの主、...