小説 【レビュー】閉ざされた城の中で語るイギリス人――マンディアルグと欲望の要塞 閉ざされた城の中で語るイギリス人:マンディアルグの欲望と孤絶の城本作は、マルキ・ド・サドの「悪の教典」を彷彿とさせる過激な内容でありながら、作者マンディアルグ自身によれば「シュルレアリスムを代表する作品」とされる、きわめて特異な文学作品であ... 2025.04.19 小説
哲学 ブッダの真似事は危険だ――『真理のことば』、惑・痴・二障・百八煩悩 仏陀の言葉はなぜ危険なのか? 思想:この世を否定する声 『ブッダの真理のことば・感興のことば』は、決して「面白く読める」たぐいの本ではない。むしろ、ページをめくるほどに、生きること自体に虚しさを感じてしまう可能性がある。快楽や楽しみを人生の... 2025.04.19 哲学
詩 【失楽園レビュー②】サタンの誓いとケルビムの剣―人間が楽園に戻る日は来るのか? 残された希望 楽園を追われたアダムとイヴは、罪を背負って荒野へと旅立つ。そこから人類の歴史が始まるが、以後人間は、地獄から自在にやってくるルシファーの軍勢に常に晒されながら生きることになる。 しかし、聖書は希望を語ってもいる。のちに生まれる... 2025.04.19 詩
詩 【失楽園レビュー】ジョン・ミルトンとサタンの詩―盲目の詩人が描く“堕天”と人間の運命 盲目の詩人、ジョン・ミルトンイギリスの詩人ジョン・ミルトン(1608–1674)が晩年に生み出した叙事詩『失楽園(Paradise Lost)』は、彼の生涯を代表する傑作である。執筆が始まった1658年、すでにミルトンは失明していた。耳の聞... 2025.04.19 詩
日常 【牛丼太郎と紅生姜】バブル時代の高円寺で貧乏飯を喰らう バブルと牛丼筆者はバブル期の経験者である。若者はボウイのライブに出かけて、帰りにエッチする。ブランド物の服が正義とされ、大学生でもクリスマス・イブに高級ホテル予約は必須。フッション雑誌が「ダサい/カッコいい」の基準を定め、皆がそれをマネした... 2025.04.19 日常
絵画 鐘の音に導かれて――ミレーとダリ、ふたつの《晩鐘》の黙想 祈りの時を描く:ミレー《晩鐘》とダリの再構築まずはこちらの作品をご覧いただきたい。ジャン・フランソワ・ミレー(1814–1875)による代表作《晩鐘》である。静かな祈り:ミレー《晩鐘》の魅力一日の労働を終えた夫婦が、夕暮れ時の畑で立ち止まり... 2025.04.19 絵画
文明 血と太陽のピラミッド――マヤ文明の祈りと狂気 ククルカンのピラミッド:チチェン・イッツァーの神聖空間メキシコ・ユカタン半島東部に位置する世界遺産、チチェン・イッツァー。私にとって世界でもっとも訪れてみたい場所の一つだが、今のところ諸事情により写真と文献のみでしか触れられない。そこにはマ... 2025.04.19 文明
哲学 デカルト『方法序説』を読み直す:我思う、ゆえに我在りとブレードランナーの十字路 デスクの上のiMacには『ブレードランナー2049』が流れている。ジョニーウォーカー12年は高くて買えない。代わりに赤いラベルの安ウイスキーをロックグラスに注ぎ、キャラメルコーンをつまみにしながら考える。「我思う、ゆえに我あり」。この有名な... 2025.04.19 哲学
日常 宮城ラーメン探訪|地元民が通うおすすめ店5選【くるまや・山岡家・ビリーほか】 🍥 掟破りのラーメン記事です。これはね、東京から地元・宮城に戻ってきた2014年当時、どうしても“うまいラーメン”が食べたくてあちこち探しまくった記録です。あれからもう10年。時代も味覚もずいぶん変わったけど、ラーメンにかける情熱だけは全然... 2025.04.19 日常
映画 フォースは今も生きているか?スターウォーズ再考と“ローグ・ワン”という奇跡 【スターウォーズ再考】あの銀河系は今、どこへ向かうのかスターウォーズ——かつて「遠い昔、はるか彼方の銀河系で」という言葉とともに始まり、観る者をその世界に引き込んだ伝説的映画シリーズ。ライトセーバーの煌めき、宇宙船の咆哮、そしてフォースをめ... 2025.04.19 映画