シェイクスピア【十二夜】あらすじ感想〜幻想の国イリリアに木霊する笑いと恋

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作品概要

夢のようにロマンチックかつ、時代・言語を超えて楽しく笑える喜劇「十二夜」。題名には”あるいはお好きなように”が添え書きされている。こちらも喜劇「お気に召すまま」とは別の作品なので注意。

その通りタイトルにはあまり深い意味合いはないようである。人物設定も単純で、わからなくなったら巻頭の表を見ればすぐ思い出せる。あまり何も考えずすらすら読め、ところどころ笑って吹き出したりしながら楽しめる。

あらすじ

物語はイリリアというあまり聞きなれない国が舞台である。名前の響きから何か幻想的な、うっとりさせるようなロマンの香りがする。それもそのはず、この国は古代ローマ時代の国家で今のバルカン半島にあった。位置的にはスロベニアからアルバニアまで広がっていた。

ヴァイオラとセバスチャンは双子の兄弟だったが、アドリア海あたりの嵐で船が難破してしまう。ヴァイオラはとある船頭に、セバスチャンはアントニオという海賊ぽい紳士に助けられた。兄弟はいったん別れ別れになってしまい、互いに片割れが死んでしまったと思い込んでいた。

ロマンス

若い女のヴァイオラはイリリア侯爵オーシーノの心を寄せて、かつ身を守るために男装し侯爵の御付き人になる。オーシーノはオリヴィアという婦人に恋焦がれており、シーザリオの偽名で化けたヴァイオラが愛の言葉を伝えに婦人の元に行き来する。

侯爵のラブコールには頑として聞かないオリヴィアは何と男装したヴァイオラに恋してしまう。話がこんぐらかりながらも、夢の国でロマンスが繰り広げられる。

男装の妹

一方セバスチャンはアントニアから財布を借りてイリリアの町を見物しているとき、ヴァイオラに間違われる。喧嘩を売られ相手をぶちかますが、場に居合わせたオリヴィアが結婚を申し出るや、意気揚々と付いていき式を挙げた。

アントニアはセバスチャンがいなくなったので町に探しに来るや、ひっ捕らえられる。過去にこの国との諍いを起こしていたためだった。男装したヴァイオラに助けを求めるが彼女が知るわけがない。財布のこともわからない。もしかして兄と自分を間違えているのではないか。

もしそうなら兄は生きている!全登場人物が集合し、種明かしがされオーシーノ侯爵はよく仕えてくれた男装の若い女ヴァイオラと結ばれる。兄もオリヴィアとめでたく結ばれ、兄弟は感謝の再会を果たす。

まとめ

絵に書いたようなハッピーエンドだが、昔のエリザベス朝演劇は女優がおらず、もっぱら少年が女性役だった。だから男装しても違和感がないのである。変装や恋の駆け引き、種明かし、そして大団円という流れはシェイクスピア喜劇の一種パターンである。

またこの劇には道化という中世ヨーロッパの職業師が出て来る。おふざけしたり、歌を歌ったり、気が利いた冗談を言って周りを楽しませ駄賃をもらう。テレビに出てないだけで今の芸能人と同じような存在である。この道化師が多々登場することで馬鹿げた笑いを誘う。

休日の午後などお茶でも飲みながら、リラックスして読んで楽しんでみてはどうだろう。 😉 

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