視聴覚の墓場

【マッド・マックス1】狂気と爆音の原点を劇場で観た男の回顧録

【マッド・マックス】1作目レビュー|最高に狂った映画を、劇場で観たあの日※注:2025年現在、Amazonプライム・ビデオ配信中の「マッドマックス1」は、筆者が確認した限りオーストラリア英語のオリジナル音声版です。◆リアルタイムで観た「マッ...
哲学的偏見

プラトン『エウテュプロン』レビュー|ソクラテスが問い続けた「敬虔」とは何か?

【プラトン】『エウテュプロン』レビュー|敬虔とは何か?問答から逃げた男プラトン全集 第1巻より岩波書店の『プラトン全集』は、日本中の図書館を静かに照らす知の宝庫です。中でも第1巻はソクラテスの裁判前後のエピソードがまとめられていて非常に人気...
哲学的偏見

 【ヘルメス文書】ヘルメス・トリスメギストスの神秘思想とグノーシス的知識の世界

【ヘルメス文書】ヘルメス・トリスメギストスの謎に包まれた神秘文書とははじめに――神と知の融合体としてのヘルメスヘルメス・トリスメギストスとは、ギリシャ神話のヘルメス、ローマ神話のメルクリウス、そしてエジプト神トート――この三者が同一視され融...
ラーメン豚の鳴き声

【ラーメン山岡家】初心者向けレビュー|醤油派が味噌にハマるまでの記録

【ラーメン山岡家】初心者向けレビュー〜結局、味噌に帰る以前の記事でも書いたが、宮城県北部において私のラーメン生活はもはや山岡家中心に回っている。今回はその“ハマるまでの道のり”を振り返る、初心者〜中級者向けレビューである。🍜前回記事はこちら...
詩煩悩

ウィリアム・ブレイクと「地獄の印刷技術」|天国と地獄の結婚に見る詩と感覚の超越

【ブレイクと地獄の印刷技術】「天国と地獄の結婚」と感覚を越えた世界ウィリアム・ブレイクの詩画集『天国と地獄の結婚』は、全27枚の銅版画からなる不思議な作品だ。これは「挿絵つきの詩」であると同時に「詩が刻まれた絵画」でもある。彼自身が発明した...
詩煩悩

 【ボードレール『悪の華』】「飛翔」──神々が飲む聖なる酒と精神の超越

【ボードレール『悪の華』】「飛翔」──神々の飲む聖なる酒と精神の超越天上へのまなざし──詩「Élévation」の冒頭Au-dessus des étangs, au-dessus des vallées,Des montagnes, de...
視聴覚の墓場

 【グレイブ・エンカウンターズ】恐怖と笑いの共演──隠れた名作ホラー映画

【グレイブ・エンカウンターズ】恐怖と笑いの共演──隠れた名作ホラー映画映画の第一印象──REC×ブレア・ウィッチ的な怪作『グレイブ・エンカウンターズ』は、一見すると『ソウ』や『CUBE』系統のソリッド・シチュエーション・スリラーに分類される...
疑似学術地帯

 【ムンク『叫び』】狂気と芸術の境界を描いた表現主義の傑作

【エドヴァルド・ムンク】「叫び」──狂気と芸術が交差する孤高の傑作「叫び」という作品エドヴァルド・ムンク(ノルウェー、1863〜1944)の代表作「叫び」は、世界でもっとも広く知られた絵画のひとつです。油彩、テンペラ、パステル、リトグラフな...
思考の化石

【ダイエット】1ヶ月で10kg痩せた方法|食事制限とリバウンド対策の記録

【ダイエット】1ヶ月で10kg減|食事制限とリバウンド対策のリアル記録本気で痩せたい人へ。私が実践した“地味だけど効く”ダイエット記録。出版と人生の転機2006年、自費出版という夢を叶えた私は、人生を変える決意をした。どうせならテレビや雑誌...
哲学的偏見

 チベット仏教とマンダラの意味|『チベット死者の書』から読み解く意識の旅

チベット仏教【マンダラ】の意味〜『チベット死者の書』についての考察マンダラの視覚的効用ちくま学芸文庫版『チベット死者の書』(1991年、川崎信定訳)には、解説用として3枚のマンダラ図が収められている。チベット密教の実践者たちが、精神統一や瞑...